表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異世界鉄道ゆる建設記 ~鉄道マニア、線路で世界をつなぐ~』  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/94

4. 締め:恋の余韻と次への伏線

 夜。

 学園寮の屋根を撫でるように、風が静かに吹き抜けていた。

 遠くでは、整備区の明かりがゆらゆらと瞬き、

 レールの上を走る魔導光が、星のように点滅している。


 クラリスは窓辺に腰かけ、笛を胸の前に持ち上げた。

 昼間の騒動の名残が、まだ心のどこかで温かく灯っている。


クラリス(心の声)

「想いが走るなら……それは、祈りより確かな奇跡かもしれない。」


 そっと息を吹き込む。

 ピィ――……と、小さな音が夜空へと舞い上がった。


 その音に応えるように、空の彼方に細い光の線が伸びる。

 やがて、それはゆっくりと湾曲し、ひとすじの“光のレール”を描き出した。


 それはまるで、誰かの心を繋ぐ“約束の道”。

 遠くの塔の上で、学園の時報汽笛が一度だけ鳴る。


 ボォオ――……。


 光のレールが、その音に合わせて一瞬、強く輝いた。

 そして、夜の闇に溶けて消える。


 窓辺のクラリスは、笛を胸に抱きしめ、微笑んだ。

 その瞳の奥には、まだ見ぬ“誰か”への想いが、淡く灯っている。


 ――汽笛が鳴るたび、心が走り出す。

 アカデミー・オブ・レールに、また新しい朝がやってくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ