57 第3章 竜
57 第3章 竜
王都
人気のない通りに1人の男が立っていた。
全身黒いマントで身を包み、
顔はフードで見えない。
「竜の情報はあるか?」
少年が男に喋りかける。
「なんの事でしょう?
あっしは占い師でさ」
男が答える。
「そんな偽装はいい。
オレも鴉だ。」
「、、、」
鴉は隠語で『サラフ地区』の住民であることを意味する。
王都ナハラの北に位置する街『サラフ地区』。
貧困層が多く居住すている地域で、安全や道徳が脅かされている街。危険な街であるため、王都民は決して近づかない。
犯罪は毎日のように起きる。取締る騎士団もいないため住民は自衛のすべをもっている。ほとんどの住民が武器をもち外出する。
王都民は『サラフ地区』の人々を恐れており、それが理由で『サラフ地区』は王都から箱のように区切られている。
その街を王都民は『箱』と呼んでいた。
「鴉を外でみることになるとは。
これは珍しい。」
「そんなことはどうでもいい。
情報はあるのか?」
「、、、」
「竜?ですか?」
「伝説の生き物なんで、確かな情報はないですし、かなり高くなりまやすよ。」
「いい。
いくらだ?」
「金貨100枚ですね。」
ふっかける情報屋
「わかった。」
少年は袋から金貨100枚を出し男に渡す。
「さ、さすが旦那。」
簡単に金貨100枚が出てくると思ってなかったので、驚く男
「帝国との国境当たりにフェルニーナの村ってとこがあるんです。超ど田舎ですわ。
その村の近くに『妖精の湖』と呼ばれてる湖があるんですが、その湖の水を飲みにたまに竜がやってくるって情報がありやす。」
「こんな情報ですが、役に立ちそうですか?」
「あー、十分だ。」
「ここ最近では1番有力な情報だな。」
「それはそれは、ありがとうございやす。」
「ああ」
「お礼のついでにもう一つ面白い情報を教えておきやす。」
「なんだ?」
「現在、『箱』ではノブラ一家とトルケ一家が戦争中らしいです。しばらくは近づかない方がいいかと」
「トルケ一家もバカだな。
、、、どうせドンには勝てねーのに」
「違いねぇ」
ついに!第3章です!
いつもありがとうございました。
ホントに嬉しいです。
小説っぽくしたいんですが、
なかなかうまくいきません笑笑
アドバイスなどあれば気軽にコメントください。