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眠る少年トラン  作者: たみ
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58 精霊の湖

58 精霊の湖


トランは精霊の湖に来ていた。


奇麗な湖であった。



湖に来る前に近くの村で竜について聞き込みをした。


「ここの近くの湖に竜が出るって聞いたんだが、聞いたことあるか?」


「旅の人なのによく知ってるね。

青い竜が出るって言う伝説はあるよ。

私は見たことないんだけどね。ははは」

村のおばさんは愛想良く教えてくれた。


トランは湖のほとりで待つことにした。

早朝から待ち始め昼になってもこない。

夜になり、、、朝までまったが結局竜は現れなかった。


その後、何日か待ったが、竜が現れることがなかった。


(偽情報でも掴まされたか、、、

あの情報屋、、、殺す)


トランは池で釣りをしてる少女を見つける。


「ここでは何が釣れるんだ?」


「あっ!」

「えっーと、、、」

「ニジバスです。」

少女は突然しゃべりかけられて驚く。


ニジバス?」



「この湖にしかいない魚なんで、

冒険者さんでも知らないと思います。

焼くとすごく美味しいんです!」



「へー、そんな魚がいるのか。

食べてみたいな。うまいのか?」


「美味しいですよ!

よかったら一匹どうぞ!」


「マジか!いいのかもらって?」


「大丈夫ですよ!今日は大漁なので!

家族で食べきれません。」


「ありがとう。もらうよ。」

トランは嬉しそうに笑う。


「どういたしまして!」




「じゃあ、さっそく」

トランは炎の魔法を使って魚を焼き始めた。



「わぁ!!

魔法ですか?」

少女が魔法を見て驚く。



「そう魔法。魔法見るの初めてか?」


「初めてです!

村で魔法が使える人はいないですし、旅の方が来ることもほとんどありません。なので村では冒険者さんが来たぞって噂になってました。」


「だからオレが冒険者って知ってたのか。」


「そういうことです。

冒険者さんは何しに

フィルニーナ村まで来たんですか?

お魚を探しにですか?」



「いや、魚はただ腹がへったからだ。

オレは竜を探しにきたんだ。この池に竜がいるって聞いて来たんだが、、、。いないみたいだな。7日間ぐらいここにいるが、現れそうにない。」


「、、、そうなんですね。」



「あっ焼けた焼けた。」

焼いていた魚が焼き上がる。


「美味い!これは美味い!」

トランはニジバスの美味しさに感激する。


「ははは、それはよかったです!」

少女は喜ぶ。



「お前はすごい!

こんな美味しい魚を食べたのは初めてだ!

この湖は水も美味しいし最高の場所だな。」


トランは少女の手をがっしっと握り感謝の言葉を伝えブンブンふる。


「いや。大袈裟ですよ。」

照れる少女。


「仲間たちに食べさせてあげられないのが残念だ。」


「、、、」


「これは魚のお礼だ。少ないが受け取ってくれ」

トランはカバンから金貨を1枚出し。少女の手に乗せる。


「ちょっ!ちょっと!いただけません!こんな大金!金貨なんて、、、初めて見ました。」

いきなり金貨を出すトランに驚愕する少女。


「ん?そうか」

金銭感覚のおかしいトラン。


「お礼がしたいんだが、オレのできる範囲ならなんでもするぞ。」


「いや、、、。そんなお礼なんて別に、、、」


「、、、」


「えーと、、、魔法」

少女が恥ずかしがりながら言う。


「魔法?」


「魔法を使ってみたいです。」


「わかった!

任せろ!こう見えて魔法は得意だ!」

即答するトラン。


「いいんですか?

それに私に魔法が使えるか不安です。」


「お前は魔法使えるぞ」



「えっ!わかるんですか!?」

驚く少女



「ああ、わかる」

トランは普通に答える。



「まだ何日かここにいるつもりだから、

暇な時に来い。魔法を教えてやろう。」


「やった!ありがとうございます!」

少女は喜ぶ。


「あの、、、

冒険者さんのお名前はなんていうんですか?」


「トランだ」


「トランさんですね!私はニーナといいます。

よろしくお願いします。」


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