魔王の花嫁
王女ティナカーモは魔王の花嫁として結婚の儀をおこなっていた。その場で魔王に心臓を奪われてしまい、気絶する。目を覚ましてみれば豪奢な部屋の中。魔王城のなかではひとの気配はすれど、姿はみえずひとり本を読んで過ごしていた。魔王との生活に慣れた頃、勇者が現われ、魔王は水晶の中に封印され、ティナカーモは自国へ戻る。しかし彼女のお腹の中には魔王との赤子がいた。無事に産まれたものの、赤子は取り上げらえて数年、国政の立ち行かなくなった国は民の暴動で滅びる。ティナカーモは暴動の中を生き延びて、魔王城へ。水晶の封印を解き、魔王との再会を果たす。だが、そこに新たな勇者が!