カインの指輪
シエルとアリシアは
クローゼットに吸い込まれ
次に目にしたものは白い研究施設内であった
水の入ったガラスケースが並び、人が入れられている
シエルがここに来たのは2回目だが
その異様な光景に苦い顔をする
「ねぇシエル皆生きているの?」
アリシアは真っ青でガラスケースの人を見る
「ティナ…レイナ……ニレットまで…
私のクラス…エリートクラスの生徒ばかり…」
「大丈夫だよアリシア今は生きている…」
焦るアリシアを落ち着かせる
「この先…まだ行ったことのないエリア…」
施設の最奥、赤い扉が見える
「ウィルが居るとしたら、ここのはずだ」
「では作戦通り…」
赤い扉を開くと
そこはさらに一変
赤い絨毯のが広がり
奥には高級そうな椅子
壁にはタペストリーがかけられ
そこはまるで王座の様であった
「ここは…」
「悪趣味ね、まるで自分が王だと思っているだわ」
「耳が痛いね…」
物陰から神父ウィルが現れる
「ウィル!クリアを返せ!」
クリアを心配し熱が入るシエル
「返せ?まるで君の物かのように言うね」
「ウィル!」
シエルが進むと
床が凍りつきシエルの下半身を捕らえる
「氷魔法……クリアが考えた罠魔法…
(何かすごく良く無い気がする…)」
「シエル君!今助ける!現れよリヴァイアサン!」
アリシアは水の龍を召喚する
「アイスワールドオーバー!!」
ウィルの足元から冷気が一気に広がり
水の龍を凍らせる
「見事だよ!シエル君!シールド!」
ウィルは立て続けに魔法の盾を出す
その瞬間電気魔法が盾にぶつかる
魔法が放たれた先には
氷魔法により捕まっていたはずの
シエルが立っていた
「ダメか…」
ーーー
赤い部屋に入る前
シエルとアリシアは作戦に入る
「ウィルは未来が読めるなら
罠を置くのが定石のはず…
キーフェスまだ起きてる?」
「あーい」
アリシアの頭の上にいる
眠そうな妖精が返事する
「この子に魔法をかけて…プロジェクション!」
すると頭の妖精は今のシエルと瓜二つになる
しかし頭の上にいた事で
シエルがアリシアを抱きつくような姿勢となる
「キャ」
驚くアリシア
「あい」
頭をぶつけるキーフェスシエル
「大丈夫?」
心配するシエル
「大丈夫よ!貴方にも魔法を掛けなきゃ
インビジブル!」
透明になるシエル
「すごいねアリシア色んな魔法が使えるんだね」
「まぁ…私もアルバートと一緒に
校長に鍛えられてるから…」
アリシアは何かを思い出したかのように身震いする
「さぁ…行くわよ!」
赤い扉を開ける
ーーー
後方の死角から魔法を放つシエルだが
ギリギリで防がれてしまう
「予知は君を捕まえた所で視るのを辞めたが
この広げた冷気の感知機能が約に立ったよ…」
ダンジョンで散々見たクリアの冷気感知
「なぜお前がその魔法を!」
「これだけじゃないさ…」
不適な笑みを浮かべるウィル
だがシエルも笑みを浮かべる
シエルはポケットから指輪を取り出しウィルへ投げる
「今だ!」
指輪は真っ直ぐ投げられると
途中で光り始める
水の龍を凍らされたアリシアが
龍の後で魔力を溜め始める
アリシアの下には
シエルが投げていた指輪に酷似した
指輪が置いてある
「今だ!」
シエルの声を聞き
最大火力で指輪に攻撃魔法を叩き込む
「アクアホーリーレーザー!オーバー!」
アリシアの攻撃魔法は吸い込まれ
シエルの投げた指輪から排出される




