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移動魔法

シエルはモナカとオーロラ先生の助けを借り

クリアを拐った神父ウィルの元へ急ぐ

地下の古いトンネルの奥には真新しい扉があった

意を決して扉を開くと

何かを研究しているような施設になっていた

「これは…」

驚きながらもクリアを探すシエル

コポコポと水の入ったガラスケースが何本も連なる

薄暗い中進み続ける

すると1本のガラスケースに

人が入れられているのが見えた

どこかで見覚えのある人物…

その隣のガラスケースも人、人、人

見知った顔がいた、ニレットだ


ニレットは数週間前、

シエルとの試合するはずだった人物で

忽然と姿を消した同級生である


シエルはそこで思い出す…先程の人は全て同級生だ

クラスが違うが確かに見覚えのある顔

ガラスケースの中の人は目を閉じて

水中に浮かんでいた…

ガラスケースについている機械は

同級生が生きている事を教えてくれた

「良かった、行方不明者は全員生きている」


「見てしまったか…」

奥からウィルの声が聞こえる

ウィルは薄暗い中をゆっくりと

コチラに向かって来る

その傍らにはもうクリアは居なかった


「何を…企んでいるんですか?

見るからに…普通じゃない施設」

「私わね、シエルくん…

良き世界を創ろうとしているんだ…」

「…その良き世界は……こんな施設で…

世間には隠して行う事何ですか?」

「そうだね……私が創造する世界には…

少しばかり犠牲が必要なんだよ…

それを良しとする者は少ない…」

「なら…辞めるべきです…」

「君もか…まぁそうだろうね…だが私は辞めないよ」

シエルは杖を取り出す

「こんな所で魔法や刀を使えば

君は同級生を殺してしまうよ……離れよう……

ショートワープ!」

シエルとウィルの2人だけ施設から消える



施設の上にある

薄暗い森、2人は現れる

「ここは…外…」

「ああ、私の研究施設を壊されると困るのでね」

シエルは再び杖を構える

「パラライズサンダー!」

杖先に電気が音を立て集まる

雷の衝撃に麻痺させる攻撃であり

避ける事は難しい

電気のスピードは、凄まじく

一直線にウィルの元へ……



だが、ウィルは攻撃を避ける

「パラライズ…」「パラライズ…」

何度も何度も魔法を撃ち込むが

神父ウィルには当たらなかった


少し前のカインとの話を思い出す

人助けを率先して行うウィル、

だがウィルがいつも来ると

事故が起こってしまう…が

全てウィルが止めていた


まるで今から起きることが判るように


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