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あれから・・・終話

村を出て行ってから数年。

俺とアンはある町に腰落ち着かせた。

王都アルティナの近くのファント町。

以前の隣町レイトに似ていた。


「またアルティナに行ってみたかったんだよね。」


「ここなら、あのエルフも居ないし安心だわ。」

ぼそっとアンが呟いた。


「え?何か言った?」


俺たちは町の中に喫茶店を作ってオープンしようとしていた。

俺もアンもコーヒーが好きだからだ。

ていうか、コーヒーもこの世界にあるって凄くない?


今は準備中。

2階は住まいになっている。

俺は出来るだけ能力を使わずに生活していた。

使った方が楽だけど・・・困るほどじゃない。


カラン・・カラン・・


ドアに付けていた鈴が鳴る。

「すみません。まだ準備中でして、もうしばらく待って・・・。」


「「え?」」


二人の声がハモる。


「な、なんであんたがここに・・・。」

アンが震えながら指を指している。


「や、やあ久しぶりだね、カモミール。まさかこんな所で会うなんて…。」


俺は普通に笑顔で話しかけていると…。


「ミライは私の旦那様なんだから。もう貴方には渡さないんだから…。」

そういうと、俺の腕をがっちりと掴んだ。

あ、アン涙目になってる。


「・・・そう。そうなんだ。別に邪魔しようとかそんなのじゃないけど・・・。」


まだ、開店してないんだけど…お客がいたらまずかったかも。




****




「お父さんなんとかやってるみたいよ。」


「へえ~そうなんだ。」


村を出て行った後、ファーレンさんは色々考えて対策を講じたらしく毎年の税金で困ることは無くなったそうだ。

俺が出て行った後、猛反省したのだとか。


しかし~税金高すぎでしょ。

まあ、沢山儲ければいいか。


「あと開店まで三日か。もうすぐだね。」

俺はカレンダーを見た。


「お客さんくるかな?」


何か目玉商品みたいのでも作ろうかな?

前の世界のスタバみたいな…。

季節限定品とか…アイディアが沢山あるな。


「また、お店の事考えてるの?」

直ぐほっぺを膨らます。

俺の奥さんかわいい。


「そりゃそうだろう。気になるし。」

どうやらかまってほしいようだ。

仕方ないな。




「いらっしゃいませ~。って…。」


アンが固まっていた。

顔は笑顔だったけど…止まってるな。


お客様を見ると…あ、やっぱり。

「こちらの席へどうぞ。」


俺はお客様を奥の席に案内した。

「大丈夫か?無理なら休んでた方が…。」


「い、いや今日からオープンでしょうが!?あの人は無理だけど、他の人はやれるから。」


まあ、予想はついてたけど。

まさか初日に来るなんて。

本人に悪気はないと思うけどなぁ。


「何になさいますか?」

俺は銀髪エルフに、営業スマイルで声をかけた。



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