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告白

「それ、研究してみない?」


案の定、カモミールさんに言われる。

そんな気がしていたんだよね。


「こちらの世界の魔法とも違うようだし、興味あるなぁ。」


カモミールさんの顔はにこここしている。

普段クールなだけにちょっと怖い。


「ごめんなさい、姉は研究者のせいか興味を持ち出すと止まらなくて…。普段は魔法薬を売って生活しているみたいなんですけどね。」

ミントさんに謝られる。


その後、俺とカモミールさんは旅から帰るのだが…何故かカモミールさんが俺から離れなくなってしまった。




****




「久々に帰ってきたと思ったのに、何これ??」


カモミールさんは離れることなく、何故か俺の腕にしがみついていた。

ていうか、柔らかいものが腕に当たっているんですけど!

彼女はまったく気にしていない様子だ。


「一日中様子を見ていたい!」

と言って、ずっとそばにいる。


ファーレンさんの家にもついてきて…というか離れないのでやむを得ない。

アンが凄く睨み(にら)つけているけど、何で?


「ミライは私の物なんだからね!」


「へ?」


どういう意味だ?

アンは急に俺に抱き着いてきた。

訳が分からず固まる。


「私も渡さんぞ!こんな面白いもの一人占めにされてたまるか!」


アンとカモミールさんはにらみあっている。

バチバチと火花が飛んでるみたいだ。


「私は、前からミライの事好きだったんだから!」

顔を真っ赤にさせて叫ぶアン。


え?えええ?


「…………。」


カモミールさんは無言でアンを見つめる。

急に俺の腕を離す。


「何を勘違いしてるんだか。私は実験対象として気に入っただけだ。そういうのは2人でやってくれ。」


「帰る。」


カモミールさんはそういうと本当に帰ってしまった。


どうすんのこれ…。


アンって俺の事好きだったのか。

女の子にそんな事言われたの初めてで…ていうか妹みたいにしか思ってなかったから意識してなかった。


バタン


アンは急に恥ずかしくなったのか、俺から離れて…慌てて自分の部屋に入っていった。


「俺も帰ります…。」


「ああ、そうしてくれ…。」


ファーレンさんに挨拶だけして俺は家に戻った。


椅子に座り、ため息をつく。


「アンって俺の事好きだったのか…。知らなかった。」


他人から怖がられる事はよくあったが、好かれたことはほぼ無いと思う。

告白されてもまだ信じられない。

これ現実か?

初めての出来事に戸惑いを隠せない。


そういえば、アンは最初から俺を受け入れてくれていたっけ。

怖がらないでくれた。

好きとかよく解らないけど、俺はアンを大事にしようと思った。


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