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写真

山を下りて、2日エルフの村で宿泊した。

カモミールは里帰りだったらしく、元々何日か滞在する予定だったようだ。


「俺お邪魔じゃなかったですか?」


「何言ってんの!いつもお世話になってるし、いいんだよ。」


笑顔でカモミールさんは言ってくれてるが、少々居心地が悪かった。

村八分って感じ?

仕方ないのだけど。


「…未だに人間に対して確執かくしつあるんだよな。ミライいい奴なのに。」


「ミライさんごめんなさいね。姉がいつもお世話になってるんですね。」


俺はカモミールさんの家で泊めてもらっている。

可愛い女の子の銀髪のエルフがお茶を出してくれた。


「私も外に行きたいな。」


ぽつんと呟くカモミールさんの妹。


「あ、私ミントって言います。」


ミントはふわっと笑った。

可愛らしい少女。

カモミールさんとは全然性格が違うようだ。


「そと?行かないの?」


「親に止められてて、お前には無理だろうって。」


色々事情があるのかな。

エルフは特別なのかもしれない。


「ばっかだなぁ。そんなの無視すればいいんだよ。」

カモミールさんが言う。


「私なんか何も言われてないけど、何とかやってるぞ?」


しっかりしてそうなカモミールさんと、ほんわかしていて危なっかしいミントさん

外に出さない理由、何となく分かってきたかも。


「外出れるといいですね。」


外か…。

俺は思いついた。


”ポーン”

手の中に懐かしい四角い板が現れる。


「何だそれ?」


俺は青色のスマートフォンを引き寄せた。

電池は無くなってるな…。

そりゃそうか。


充電池、ソーラーライトのやつ。

”ポーン”

あ、来た来た。

こっちの世界は電気無いからね。


「これに外の世界の写真を撮って、持ってこれるよ。」


『しゃしん?』

二人の声がハモる。


あ~ここには無いものか。

わからないよね。


”ポーン”

もう一個電池が入った充電池も引き寄せる。

これですぐ使えるかな?


パシャ

少し充電して、ミントさんの顔の写真を撮ってみる。

俺はミントさんに写真を見せてみた。


「え~なあにこれ?絵が入ってるの?しかも鏡みたいだね。」


「こうやって、外の風景を撮るんだ。そして持って帰れば外の世界を見れるだろ?」


さすがに電波はないけど、電気があれば写真は撮れるからね。

昼間はソーラーパネルの充電池で充電して、普段は電源を切っておけばそんなに電池を使わないだろう。


「それ異世界の物か?変わった能力持ってるな~。」


カモミールさんはまじまじと俺を見つめてきた。


「他に変わったもの無いのか?面白そうだ!」


カモミールさんの目がキラキラしている。

彼女って研究者だっけ。

刺激しちゃったのかも。



面白かった


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