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陶器市へ行こ!
「カイ先生、おはようございます。
どうしたんですか?アスティ爺さんと……」
「爺さんは腰を痛めたんで、僕とリハビリやねん。」
アストリッドはひどく腰が痛そうな仕草をする。
「あー、こらあかんわ。じゃあ、ウォーキング行こか。腰に一番や。」
そんな会話をあちらこちらでしながら、二人は通りを歩いていく。
(ええ香りがする……公爵令嬢って、ええ香りするんやろか。
アスティやからかなぁ……
あー……一生このまま歩いときたい。)
髭モジャと帽子の奥にある深く澄んだ宝石のような青い瞳。
(この付け髭と帽子をとったら、ホンマは、ホンマは……)
ガチン!!!
夢見心地で歩いていたカイは、思い切り街灯に顔面をぶつけてしりもちをついた。
「んん?んん?」
急いで助け起こすアストリッドを目にして、カイはハッとする。
(あかん!あかん!僕が守らなあかんし!)
パッと起き上がるとカイは背筋を伸ばし、腕を差し出した。
「もうちょっと行った橋の近くやねん、陶器市。もうすぐやし、行こ!」
アストリッドは頷くと、
そっとカイの腕に自分の手をかけた。
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『元公爵令嬢の小さな宿屋―年下の町医者が、客でもないのに今日も会いに来ます』
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