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陶器市へ行こ!

「カイ先生、おはようございます。

どうしたんですか?アスティ爺さんと……」


「爺さんは腰を痛めたんで、僕とリハビリやねん。」


アストリッドはひどく腰が痛そうな仕草をする。


「あー、こらあかんわ。じゃあ、ウォーキング行こか。腰に一番や。」


そんな会話をあちらこちらでしながら、二人は通りを歩いていく。


(ええ香りがする……公爵令嬢って、ええ香りするんやろか。

アスティやからかなぁ……

あー……一生このまま歩いときたい。)


髭モジャと帽子の奥にある深く澄んだ宝石のような青い瞳。


(この付け髭と帽子をとったら、ホンマは、ホンマは……)


ガチン!!!


夢見心地で歩いていたカイは、思い切り街灯に顔面をぶつけてしりもちをついた。


「んん?んん?」


急いで助け起こすアストリッドを目にして、カイはハッとする。


(あかん!あかん!僕が守らなあかんし!)


パッと起き上がるとカイは背筋を伸ばし、腕を差し出した。


「もうちょっと行った橋の近くやねん、陶器市。もうすぐやし、行こ!」


アストリッドは頷くと、

そっとカイの腕に自分の手をかけた。


前の話はこちら▶

『元公爵令嬢の小さな宿屋―年下の町医者が、客でもないのに今日も会いに来ます』

https://ncode.syosetu.com/n8605mt/

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