フラグありがとう(2回目)
「勇者? って、あの勇者?」
突拍子のない言葉に頭が混乱する
もちろんオタだったからわかるさ
勇者は魔王を倒す
はいこれ決まり
なんでだよ、フォルはなんにも悪いことしてないじゃない!!
どうしよう…
「今から対策会議を行いますからナギ様もご一緒に」
「わ、わわわかった!」
アンナさんの言葉に被せて返答し、バタバタと会議室へと向かう
もちろん白いローブのフードはちゃんとかぶった
ふぅー、と深呼吸をしてアンナさんにドアを開けてもらい会議室に入る
実質、あたしは会議でなんにも言わないんだけどこの緊迫感にはなれない
一番向こうの席に座るフォルの隣に腰掛ける
「大変なことになったね」
「…………」
あれ?フォル?
なにかを考えているのか
フォルは答えない
「フォルー?」
「…ナギ?! いつの間に?!」
「え? さっきから居たんだけど」
思わぬ回答にびっくりする
なにかあった と聞いても彼は なんでもない としか答えなかった
気になるなぁー、もう
じわじわと会議室に人が集まり始め、うやうやしく頭を下げる貴族さん達にこんにちわと挨拶を返した
「それでは会議を始める、例の…
勇者についてだ。」
あたしが会議室に入って数分後
会議が始まった
「人間が勇者を召喚するなど、召喚魔術は禁忌であるというのに」
嘘、禁忌だったの?!
「まぁ、人間は強い魔力を持たない。 外部に頼るしかなかったのだろう」
冷静なフォル
対象的に、太った貴族さんが声を上げた
「彼らの目的はなんなのでしょうか? 勇者は仲間を連れて旅立ったと聞きましたが」
はい、フラグありがとう
魔王がラスボスね
おきまりね
あたし一人で結末に辿り着く
フォルはわかっているのかな?
「フォル、勇者って何?」
小声で訪ねる
「さっくり言うと戦争で手柄をたてた者への称号だ
仲間は数人だと聞くから勇者を含めても戦争はできない
魔族の力はあちらもよく知っているはすだ
だからこそ、勇者はなにが目的なんだ?」
認識が違う?!
「残念ながら、こちらの情報は召喚魔術が使用されたのと
勇者と呼ばれた人間が仲間と旅立ったしかないんだ」
んー、勇者への認識の違いはいいとして、やっぱ目的はあれか
でも言うべきかな?
恥ずかしいし
違ったらやだなぁー…
モンモンとした表情を浮かべる
でも、背に腹は変えられないかな
学校でする「先生、当てて」と同じ風に はい! と手を挙げた
何事かとあたしに注目が集まる
ヤバイ、テンパるわー
と、焦ったがなんとか持ち直す
「えっとー… 違ったらいいんですけどね
勇者さんの目的って
魔王様なんじゃないですか?」




