表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
63/63

第63話「あついけど、いいひ」

 朝から蒸し暑かった。


 チビは金魚の世話をして、縁側に座った。ぼんやりしていたら、ポンが来て、となりに座った。しばらくふたりで黙っていた。


 遠くで蝉が鳴いていた。風がたまに来て、笹をさらさらと揺らした。


「ポンにい、あついね」


「うん」


「でも、なんかいいね」


 ポンが少し考えた。


「うん」


 コンが麦茶を三つ持ってきて、三匹ならんで座った。


 笹飾りの短冊が、風でくるりと回った。チビは自分の短冊を見た。黄色で、字がにじんでいる。書いた願い事は、まだ秘密だ。


「ねえ、ほしってさ、ひるまもあるの?」とチビが聞いた。


「あるよ。見えないだけで」


「じゃあ、いまもみてるのかな」


「さあ」とコン。「でも、まあ、みてるんじゃない」


 チビはそっか、と思った。空は青くて、雲がゆっくり流れていた。蝉の声がまた大きくなった。


 暑いけど、なんかいい日だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ