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幕間 競馬ニュースにて

 〇〇年『競馬界10大ニュース』を独自選定


 新年の第1回は昨年度の振り返り、「昨年の競馬ニュースBEST10」をカウントダウン方式でお届けする。


【第10位】『芝かダートか、新たな潮流「二刀流」 サンショクダンゴが世界を驚かす』


 野球界でも二刀流が流行したように、競馬界にも「二刀流」の波が到来した。その筆頭格がサンショクダンゴだ。昨年の日本ダービー3着、有馬記念4着と、芝の王道路線で世代トップクラスの実力を示してきた同馬が、今年に入り突如ダート路線へ転向。陣営の英断は、世界最高峰のダートレースであるドバイワールドカップで開花。惜しくも2着に敗れたものの、その圧巻の走りは世界中の競馬ファンに衝撃を与えた。


【第9位】『名伯楽・坂上真一死去』

 7月11日、JRA通算998勝を挙げた名伯楽・坂上真一元調教師が老衰のため亡くなった。85歳だった。多くの名馬を育て上げ、誰にでも分け隔てなく接するその人柄から「仏の坂上」と慕われた同氏。

 かつて交流のあった戸中啓太郎は「ご親族から、お亡くなりになったと連絡を頂きました。寂しいです。大御所なのに気さくな人柄の坂上真一先生には、JRA移籍当初から、ずっとかわいがってもらいました。恩返しできたと思っていないし、まだまだ頑張る僕の姿を、先生には天国で見守ってもらいたいです」とコメントした。


【第8位】『現役最強を証明!ホワイトフォース、歴史に残る有馬記念連覇』


 年の瀬のグランプリは、王者の独壇場だった。12月21日、中山競馬場で行われた第69回有馬記念(GⅠ)で、1番人気に推されたホワイトフォースが、ゴール前でのハナマンカイとの壮絶な叩き合いをハナ差制して優勝。2003年のシンボリクリスエス以来、6頭目となる有馬記念連覇の偉業を成し遂げ、現役最強の座を不動のものとした。


【第7位】『「おじさんも頑張れる」武谷雄一、10年ぶり涙のリーディング奪還!』


 最終日までもつれた熾烈なリーディング争いを制したのは、”ユウイチ”の笑顔だった。武谷雄一騎手が年間129勝を挙げた。武谷は10年ぶりの栄冠に目に涙を浮かべた。今年はビションコメコなどでのG1・4勝を含む重賞11勝をマークし、10年ぶりにリーディングを奪還した。2位は2着数の差で戸中啓太郎で127勝だった


▼武谷雄一騎手コメント

「もうリーディングとは縁がないものと思っていましたが、長く続けてみるものですね(笑)。(2位の戸中騎手、3位のルメロ騎手とは)互いにリスペクトしあいながら、一年間いいレースができました。まだまだおじさんも頑張れるぞ、というところを見せられたと思います。来年もジョッキー一同、素晴らしい競馬をお見せできるよう努力します」


【第6位】『キズナ王朝、盤石。2年連続リーディングサイアーに輝く』


 種牡馬界に「キズナ王朝」あり。昨年に続き、キズナが2年連続でリーディングサイアーの座を獲得した。

 今年も大阪杯を圧勝したフッカツノネガイ(牡4)、2歳女王に輝いたライジングロード(牝2)など、産駒が世代や距離を問わず大活躍した。


【第5位】『前代未聞、2週連続の積雪中止。師走の競馬開催に大混乱』


 12月、記録的な寒波が中央競馬を直撃した。7日(土)、14日(土)の中山競馬が積雪の影響により相次いで開催中止となり、それぞれ月曜への代替開催となる前代未聞の事態に。JRAによると、中山競馬場では芝コースに5センチ、ダートコースに4センチの積雪が観測された。年末のビッグレースを前にした異例の開催スケジュールは、関係者やファンに大きな混乱をもたらした。


【第4位】『フッカツノネガイ競争後負傷、阪神競馬場が静まり返る』


 一昨年ダービー、有馬記念を制覇したフッカツノネガイが圧巻のパフォーマンスで勝利。だが、歓喜は一瞬にして悲鳴に変わった。ゴール入線後、同馬は右後脚に重度の故障を発症。ターフに崩れ落ちる姿に、満員の阪神競馬場は水を打ったように静まり返った。

「10年前の獣医療では助からなかった」と言われるほどの大怪我は、皮肉にもその飛躍的な進歩を世に知らしめる結果となった。


【第3位】『「奇跡を信じて」フッカツノネガイ、現役復帰へ。競馬界に賛否両論』


 4位に続き、フッカツノネガイがランクイン。一度は引退が既定路線と見られていたが、陣営は奇跡的な回復を受け、現役復帰を目指すことを発表。「競走能力喪失」の診断を覆す前例のない挑戦には、無謀だとする声も上がる一方、「彼の走る姿をもう一度見たい」というファンの声援も後を絶たない。あるベテラン調教師は「競馬界の誰もが固唾をのんで見守っている、前向きな挑戦だ」と語る。奇跡の復活劇は、果たして実現するのか。


【第2位】『海外GⅠ勝利連発、ビッグレースで日本馬が躍動』


 日本馬による海外G1制覇が連発した。世界のトップオブトップを決めるようなビッグレースでの健闘が光った1年になった。

 ホワイトフォースがクイーンエリザベス2世カップ (香港 G1)1着。インダストリアルが同レース2着。

 ハナマンカイがチャンピオンズマイル(香港 G1)、コックスプレート(オーストラリア G1)、香港カップ(香港 G1)1着と躍動した。

 またサンショクダンゴもドバイワールドカップ2着と芝・ダートを問わず、日本調教馬が世界のトップホースと互角以上に渡り合えることを証明した。


【第1位】川中勇斗、新たな道へ


 3年連続最高勝率ジョッキーなどを受賞、GⅠレースでは43勝を挙げた川中勇斗(44)が2月限りで24年間の騎手生活に別れを告げた。最後は相棒インダストリアルと共に引退式を行った。有馬記念では、後方詰め寄るも4着とG144勝目とはならなかったが、剛腕を見せつけた。

「最後は私のキャリアを最高のものにしてくれたインダストリアルと共に引退したかった」と涙と共に語った。

 厩舎の開業予定は来年3月。それまでは技術調教師として研修先の厩舎で管理、経営、人脈などを身につける。

 鉄人と呼ばれた男がどんな馬を育てレースに送り出すのか注目し、期待したい。

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