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SOULGEAR  作者: ヤブイ・シャ
第2章
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第39話 試験

「試験の結果を伝えるぞ、ナナシ。」


 私たちは、酒場の端の方のテーブルに腰掛けていた。


「あぁ。

 その前に1つ言わせてくれ、すまない。ベスティ。」


「ベスでいい。

 俺とお前は既に背中を預けた仲だろう。」


「分かった。

 そして、お前に謝らないといけない。

 お前ら、フロンティアの奴らって、もうちょっと、なんていうか、荒々しくて、利益ばっかを追求する奴らだと思ってたんだ。」


「いいや、それは間違いじゃねぇ。

 それこそ、人によるってんだ。

 昔は、よく言われてたな。「お前はお人好しすぎる」 だか、「もっと欲を出せ」だかな。」


「昔は?」


「今は、もう現実の波に飲まれて、ただのクソジジイになっちまったな。」


「そんなことは……」


「いいや、そんなことがあるんだ。

 ……話が逸れたな。本題に戻ろう。

 んで、試験だが、合格だ。」


「……ベス、情けはいらない。

 試験官として、やるべき事をやるんだ。」


「……おめぇさんに説教されるとはな。

 ……そうだな。俺もきちんと仕事を全うしないとな。

 ナナシ。不合格だ。」


「あぁ。わかった。」


 ベスティは立ち上がり、酒場から去る。

 去り際、ベスティが振り返る。


「なぁ、試験官って辛ぇな。

 俺に人の評価なんで出来ねぇや。」


広いはずの背中が、少しづつ小さく見えた。



 


 


 


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