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リストラ×みかん=宇宙人!?  作者: ぼや
序譚:これってどんな腐れ縁?。まずは地域に溶け込もう
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第2話:村民の心を開くため、トロイのけなを送り込め!?(Aパート)

挿絵(By みてみん)


アニメだと第2話(Aパート)に相当します

再びけなから連絡が来たのは、金髪巨乳餌付け作戦を指南して3日後の事だった。


「仲良くなった」


はやっ。どうやった?


「マードレーヌ焼いてたら、匂いに釣られて向こうからやってきた。『それ、私ね』って」


意味がわからない。


「彼女の名前が『マデリーン』で、『madeleine』はマードレーヌのことらしくてね」


ははぁ。なるほど。確かにマードレーヌと読めるな。


「マデリーンはアメリカのカリフォルニア出身で、オレンジ農家の娘らしい。日本に旅行に来て、偶然みかん食べて気に入ったから、勉強に来たんだって」


「日本語は?」


「結構喋れる。大学で習ったんだとか」


それは好都合。私も奴も英語はぶっちゃけわからない。美香はそれなりに喋れるようだが。しかし、よく外人は日本語習得できるもんだ。我々日本人ですら難しというのに。


「歳は?」


「話からすると26歳くらいだと思うけど」


ほほう。それは好都合だ。


「よし、口説いて嫁にしてしまえ」


「…いや。だから俺は別に金髪巨乳好きというわけでは。それに、彼女身長高いのよ。俺よりちょっと高いから170cmはありそう」


ふむ。確かに彼女が自分より背が高いのは恰好つかないな。女性はハイヒールでより身長高くなるし。とは言え、チャンスはチャンスだ。


「その程度は些細な問題だ。確かに同じくらいの身長の方がキスしやすいが」


私と美香は身長差があるから、キスが結構大変なのだ。最初のころは、身長差を楽しんで色々マンガのようなキスを楽しんだのだが、正直最近は面倒臭い。


「いや、キスとかどうでもいいし」


そんなことはないのだが。特に美香は。


「まぁ、とにかく、どんどん仲良くなれ」


「そりゃ、言われなくてもなるけどさ」


まぁ、彼女にするしないは置いておくくとして、とりあえず作戦自体は上首尾のようだ。であるならばと、私はさらにここ数日考えていた作戦を伝えることにする。


「それでだ。次は宇宙人に行って村民の行動を監視しろ」


「行動を監視?」


「宇宙人なんだから、衛星か何かで村の人のそれぞれの居場所くらいわかるだろう。家の中までは調べる必要はないが、日中の外出パターンを調べるんや」


「外出パターンを調べてどうするの?」


「村の人の行動を予想するんや。宇宙人ならAIか何かあるやろ。そいつにデータ食わせるんや」


まぁ実は「魔法系の文明」ということもあり得るが、それならそれで魔法でなんとかしてもらおう。


「とりあえず、できるか聞いてみるけど。それでどうするの?」


「とにかく村民の外出に合わせて車で通りがかって、声をかけるんや」


「声を?」


怪訝そうだな。まぁ、確かにこれだけだとナンパみたいだ。相手は老人だがな。まぁ、やってもらうことは大して違いはないのだが。


「そのカエリ村は、私の記憶が確かなら、確かバスが朝晩に1往復あるだけや。多くの村民は自家用車を持っているだろうが、どっちにしろ不便な事にには違いがない」


田舎は電車やバスの本数が、本当に少ないのだ。下手するとタクシーも電話で呼ばないと捕まらない。


「ああ。確かにバスがほとんどなくて苦労している」


しまった。奴は都会から移転したから、車を持ってないのか。しかし、免許は持ってるハズだ。昔カートを遊んだ時に提出してたから間違いない。


「キミ、今車なし?」


「うん。お金ない」


やはりそうか。しかし、この作戦は車がないと話にならない。


「とりあえず、宇宙人にかけあって、白い軽をゲットしろ」


「お金あるかな。換金作戦、まだ発動してないし」


「何なら俺が無担保低金利で貸してやる」


そういえば昔も奴は毎月給料をギリギリまで使って、予定外の出費で足りなくなった時に、俺からお金を借りていたな。


「なにその太っ腹。そうまでして車用意して声かけてどうするんだ。道でも聞くの?」


「ちゃうわ。『ちょうどそっちに行くから、よかったら送っていきますよ』って言って、送迎してやんねん」


「それで乗る?」


「ああ、乗る」


私には確信がった。もちろん知り合い限定だが、うちの親父も通りがかりに知り合いを見かけたら、よく声を掛けて乗せてあげてたからだ。田舎の人間は持ちつ持たれつが当たり前だから、都会の人間ほど抵抗がないようだ。


「でも、そもそも俺が誰か分からないと思うんだが」


「そこで白い車や。そこにデカデカと『みかんを愛するMuuChart』みたいなロゴを張って、社用車にしてしまうんや。お前、そういうの得意やん」


そう、奴はゲーム屋時代から、ロゴとか作るのが好きだった。新人研修の時なんぞは、俺が作ったゲームのキャラの別バージョンを勝手に作ったくらいだ。それに、奴は車こそは持ってなかったが、ステッカーを自作して色々な痛グッズを作っては、会社に持参していたから、その手のスキルは十分あるはずだ。


「まぁ、それくらいならできるけど。面白そうだし」


「その車で走り回って、声かけまくれ。病院は必ず月1は行くはずだから、ちょっとデータ取ればちょろいはずや」


今時どんなに元気に見える老人も、病院で薬の1つや2つは処方されてるはずだ。


「でも、病院だけだと、回数少なくて時間かかるんじゃない?」


「だから、あとは買い物代行や。『あ、それやったらついでに買って来ましょうか』ってな」


「なんか、御用聞きだね」


「そう、まさにそれや」


ぶっちゃけ、対人関係が苦手な私には、できる気がしないのだが、奴のお気楽思考な性格なら実行可能なはずだ。


「まぁ、やってみるわ」


ほら来た。正直うらやましい限りである。


「最初は、マデを載せたり、マデの買い物をやってやれ。お菓子もマデ経由でばらまいてもらえ」


「それ、違う噂が立つんじゃないの?」


そっちの方が好都合だ。彼女化作戦もまだあきらめたわけじゃないし。


「ええやん。上手くいったら、そっちも『いい関係』になれるかもしれんで。アメリカ人だし」


「それ、偏見だと思うよ。っていうかマデってマデリーンのこと」


「他に誰がおるんや。とりあえず愛称や。愛称使ってぐっと距離を縮めるんや。けな、ぼや、マデ、ミカや」


まぁ。ぶっちゃけ本名覚えるのが面倒なだけなのだが。


「了解。とりあえずMuuChartの宇宙人と相談してみる」


さて、果たして「AIでカエリ村の心を開け大作戦」は成功するだろうか。とりあえず続報を待とう。どうせやるのは俺じゃないし。


そういえば、今回も人の案件に頭つっこんで、色々アイデアを出して実行させては、自分のアイデアの良し悪しを検証するという、今の会社の俺のパターンそのまんまだな。美香の案件もそんな感じで連携するし。自分ではWin-Winだと思ってるんだが、当の本人たちはどう思ってるのかね。一度聞いてみたい気もするが、やめておいた方が身のためかもしれないな。


さて、今日は美香がこっちに飯食いに来る日だし、怒られないように掃除をしておくとしよう。

毎回アニメのパート分けをしてるけど、尺が足りるかは考えてません。というか、全然絵にならないんですけど…。私がこれ監督としてアニメ化依頼されたら、めっちゃ頭抱えそう。あと、必ず入るぼやと美香のラブラブパート。既に目的が変わってる?

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