17/17
閑話休題
「サクラ、ユージン。遅い。」
「サクラちゃん、ユージン。何してるのさ。ユージン、意気揚々と迎えに行ったくせに、何油を売ってるのさ。」
「げ…グレン、ジェイド。」
「ほら、お茶の用意も出来てる。行くぞ。」
そう言って歩き出す3人。
私も続いて歩こうとするのに、足は全く動かない。
前の3人は気付かず、どんどん先に行く。
「待ってッ」
手を伸ばすけれど、それは空を切る。
そうして彼らの姿は見えなくなってしまう。
『お姉様だけ、ズルいわ。』
その声にはっと振り返れば、ボンヤリとした光の中にあの子。
『どうしてお姉様だけなの?』
あの子は笑う。少しずつ黒に塗れて…
『私を突き落としたクセに』
「ちがっ…私は、そんなつもりなくって…」
『お姉様が、私をコロしたのよ』
そう言った瞬間、あの子は黒の中に消えた。
「い、いやぁぁっ!」




