40
杏sida
「はる.....っ」
聞こえた声に春樹が反応した。
「ちょっとすみませんっ」
慌ただしくどこかの部屋に向かっていった。
「鈴....」
「どうしたんだろ?」
あんな風に女に執着しているのは
初めてみる。
玲音や知音もそうだ。
「待たせちゃってすみません」
すこしすると春樹...と鈴が来た。
ーーーーーーーーー....
ーーーーーー....
ーーー...
「なんの用?」
なんで全員いるわけ?
迷惑ってものを考えてよ....
「お前に用はない」
「....へぇ....なら、ここにいなくていいよね」
ほんとイラつくんだけど、女嫌い野郎。
「すず、」
リビングから出ていこうとした私を
呼び止めるはるの声。
「.......。」
仕方ないなぁ....
はるの隣に座る。
「俺に用、ですか」
「あぁ」
はるが真面目な顔で杏をみる。
「対した事じゃねぇよ。
ただ、女の世話やってねぇでちゃんと
倉庫に来いってだけだ」
女嫌い野郎の言葉に、
はるがムッとしたのが表情からわかる。
うん、私もイラッとした。
「女女ってさぁ、それで一つみたいな
言い方やめてくれない?」
「女なんていっしょだろ。外見だけ見てる」
じゃぁ、男はどうなわけ?
「あんたも結局は同じじゃん。
あんたが嫌ってる女と」
「あぁ゛?何がだよ!!」
「あんたも女って事しか見てない。
その人自身を見てないじゃん」
おっと....口調が変わってた。
「っ....」
「私も、大っ嫌い。そうゆう奴」
図星、か。
「ふぁー.....」
「ん?眠いの?」
「うん....」
いい終わると、眠くなってくる。
「