Scene41 後悔
冷たい風が吹き荒れていた。
俺がぶん殴ってみる。
そんな事を言ってしまった自分に後悔し始めていた。
「なあ、やっぱりもうちょっといろいろ検討してからにしないか?」
「検討?何をだ?」
レディアナが、きょとんとした顔をして聞いてくる。
「いや、危ないだろやっぱり、攻撃が通じなかった時とか…その対策とか」
「王族の汚名を晴らすために、お前が何とかするんだろ?」
「えっ?俺が何とかするのか」
平然と、当然の事として言ってるが...おかしいだろ。
資格制御で攻撃が通じなかったら俺は無力だぞ。
「私もそう思ってたわよ。王家と魔族は関係ないってことを証明するんでしょ?」
資格制御装置かどうか確認するだけで王家の汚名とか魔族との関係とかまでは考えてはいなかったんだが...。
「やる...やるけど...」
「男らしくないわね」
ルナの容赦ない言葉。
「ガツンと言ってこい」
そしてレディアナの突き放した言葉。
俺は不安になった。
「お前らもいくんだよな...?」
なんか俺だけが行かされそうだったので念を押してみる。
「行くわよ。後輩勇者が戦う姿くらい見るわよ」
「ルナは見るだけ?」
「私も見届けるぞ」
「レディアナも...?」
ただひたすらに不安だけが増していく。
「行くぞ」
俺たちは北央高原を目指して進む。




