第1章 第7話
その日の18時、椿は自室のベッドに横たわり
「開始」
椿は体が落ちる感覚を味わいながら
「窓開け(ウィンドウオープン)」
名前:カミーリア
Lv:6
HP:200/200
STR(筋力):55pt/1000pt
VIT(耐久力):60pt+2/1000pt
DEX(器用度):55pt/1000pt
残りpt:15pt
索敵:25/1000
隠蔽:20/1000
料理:20/1000
剣術:20/1000
スキルUP:剣を使って10連続で相手に当てる
使用可能剣術スキル
『sword receive』:相手の攻撃を剣で受けることで相手に数秒間の硬直時間を与える
『sword cover』:相手の遠距離攻撃を剣で斬る
希少スキル;Infinity skill
効果:自分のHPが最大HPの1割以下になったとき全回復する
付属効果:パーティーを組んでいるメンバーのHPが最大HPの1割以下になったとき全回復する
さて何をあげようかな~?STR(筋力)とDEX(器用度)とAGI(敏捷度)に5ずづ振ろ~。あれ?AGI(敏捷度)がなくなっている?うーん?どうしたんだろう?
ポーンポーン
私の耳に音が響いた。
『システムコール。使用者の皆様に申し上げます。本社の手違いによりAGI(敏捷度)が組み込まれていました。実際はAGI(敏捷度)は存在しない能力値です。AGI(敏捷度)は廃止します。AGIは現実世界での反射神経になります』
あんなに頑張ってAGI(敏捷度)あげてきたのに…どうしよう…それに希少スキルの能力ってどう上げればいいんだろう?誰かに聞きたいけれど誰もこんなスキル持っている人なんていないし…
『続けてお知らせです。AGI(敏捷度)をあげてきた使用者には反射神経を向上させるスキルを付与します。これには少し時間がかかりますがご了承ください』
私はこの声を聞いて安心した。
良かった。一応あげてきた価値はあったんだ
すると目の前にオブジェクトが出てきた。時間を見ると18時5分前だった。
時間よりも早く来たけど何をするんだろう?
「来るの早いね、キイ」
「いろいろとやらないといけないので…まずリア」
急に名指しをされて驚いた顔をしたカミーリアにキイは
「お願いがあるんだけど、僕が現実では男子だって言うことは今から来る二人には内緒にしておいてください。まだ知っていないので…」
カミーリアはキョトンとした顔をし、
「何で?知っていないの?」
困ったな…ごまかしておこう
「いろいろと諸事情があるので…」
「なんかわからないけど、わかった」
「次に希少スキルの話ですが、これはどうします?」
「これは…一応黙って置こう」
「そうですね…窓開け(ウィンドウオープン)」
キイは能力値のptを振り終わったのか少し考えこんでいた。
「で、時間的にもう少しで来ると思うんですが、パーティー名を決めていませんでしたねどうしますか?」
「残りの二人が集まってから決めようよ」
「それもそうですね」
外が急に騒がしくなった。
「うるさいね」
「そうですね。たぶん二人が来たと思います」
二人が外に出ると二人のプレイヤーが困った顔をして立っていた。キイが輪の外から
「二人ともこっちです!」
と大声を張り上げた。その声にその近くに居たプレイヤーに見られたがキイの体を見て下がっていった。
「助かったよ」
「どうも~隣に居るの誰?」
「来る前に話したはずなんですけど…」
「始めましてカミーリアです。年は現実で14歳です」
「どうも~sakiです。年は同じく14歳だから敬語使わなくていいよ」
「ほんと!?年上だったらどうしようと思っていたから」
「私のこと忘れないで~」
「ごっめん~」
「始めまして剣月(swardmoon)です。年は同じく」
「お願いします」
「でさ~現実で…」
「ああ~…」
「そうだね~…」
そこから数十分、女の子だけの話が進んだ。
そういえば初めてサフ以外の使用者と話すな~結構面白い子だな~これなら楽しめそう。でもなんか一人忘れているような気がする…そうだキイだ!
「あっそうだ!忘れていたキイのこと」
「ごめん~」
「忘れていた~まあ気にしない」
ほんとにノリのいい人たちだな。キイも男子には見えないくらいの優しさだし
「いいです。もう。二人は主武装何にしましたか?」
「「何も聞かれなかったけど…」」
「うそっ!!」
私はとても驚いた。
おかしい…絶対に主武装は初期設定で決めるはずなのに…
私は隣にいるキイの顔を見た。何か思い当たるふしがあるのか考え込んでいた。
「そうですか。おかしいですね…」
それにしてもこの二人の武装は一体なんなんだろう?
「どんな武装か確かめるためにフィールド行こうよ」
「そうですねリア」
四人は一番近くの猪犀平原に行った。
フィールドに入ると沙紀と布月の服が光になって一瞬のうちに変化して何かを纏った姿になった。
何かすごい一瞬の出来事だったのに何を着ているんだろう?
「っちょっえ何?」
キイは私の質問に答えず、
「能力値を確認したいのですが…窓を見せてください」
キイは二人にそういった。
二人が見せた能力値は初心者ではありえない数値だった。スキルも見たことのないスキルがはいっていた。
「えっ!何?このスキル名も聞いたことないし…、レベルが5からスタートする人なんて居ないはずだし…うーん…」
装甲?なにそのスキル?装甲ってことはVIT(耐久力)をあげる固有スキルなのかな?
私は一人悶々と悩んでしまった。
「ところで、パーティー名を決めていませんでしたね。何にします?リア」
「おーい!リア~!」
私は考えていたのでキイの声に気付かなかった。次のsakiの声で気がついた。
えっと今度はパーティー名か…私たちが持っているスキルがInfinityとFreedomでしょ。それに装甲(protect)だから…
「決めた!パーティー名はIPF」
「「「OK」」」
「で、リーダーは誰にする?」
「「「当然、リアでしょ!」」」
「…えっ!無理無理!私そんなの向いていないし…みんなに命令できる立場じゃないし」
「でも、始めにキイを誘ったのはリアなんでしょ」
「なら、始めた人がリーダーにならないと」
訳のわからない理屈を述べているsakiと剣月であった。
sakiも剣月も時々鋭いこと言うな…
キイが私に近づき、耳打ちした。
「あのスキルがあれば大丈夫です」
キイはInfinity skillのことを言っているんだ!
私は少し悩んだ後
「わかった。不慣れだけどがんばってみる」
「「IPF始動!」」
「ねえ、キイ。ボス戦行かない?」
「一応全員大丈夫なレベルまで到達はしていますが…」
「「なら行こうよ!」」
sakiたちもああいっているし…キイの希少スキルもあるから大丈夫なはずなんだけどな…だよね…
「…まあいっても大丈夫でしょ」
四人はボス部屋まで行った。そこには重々しい扉があった。
「開けるよ…」
「うん」
私の言葉に続き、キイは腰から拳銃を抜き、sakiは背中からライフルを取り出し、剣月は短剣を逆手に持った。
「準備OK」
「いきます!」
キイの言葉に続いて私は扉を開けた。中から重い足音が聞こえてくる。だんだん近づいてきて、ついに四人の目の前に来た。ボスの外見は巨大な熊?らしきものだった。右手には巨大な斧を持っていた。それが口をあけた瞬間、雄叫びと風が起こった。
『Freedom skill 付属効果発動』
内緒にするって言ってあったのに発動させちゃってるし…まあ良いか!
Freedom skillの付属効果によって威嚇系スキルが無効化されている私たちにとっては何の心配もなかった。
それが右手の斧を振り上げ、重力にしたがって落ちてきた。
『スキル発動 sword receive』
私の剣がその斧を弾き返す。が、斧の威力が強かったのか私も少し硬直してしまった。それは再び斧を振り上げ私に向かって振り下ろした。私はまだ動けなかった。死に戻りを覚悟したそのとき
パンパンと乾いた銃声がした。
私が後ろを向くとライフルを構えたsakiが居た。その後ろから回りながら飛来するものが見えた。
sakiすごい…普通あんな銃扱えないのに…それに回っているの何?
その間で私は硬直が解けた。
「リア!」
「OK!」
私はsakiの声に後押しされるように飛び上がった。
しまった!キイは男の子だったんだ…
私は顔が赤くなるのを感じた。それを振り切り私は上段に剣を構えてそれに振り下ろした。当たったように見えたが私は急に圧迫感が出てきた。自分の身体を見てみるとそれの左手に握られていた。
何このすごい握力は?これ本当に仮想空間?
そう思ったとき私の左側で空気の唸る音が聞こえた。
「…~!!」
そこには巨大な斧が私の首に迫っていた。
一旦そこで私の記憶は途切れた。次に私が目を覚ましたのはキイがボスを倒してからだった。
「リア。倒しましたよ」
「キイ。ご苦労!」
「右に同じく!」
「ごめんなさい。私が気絶してしまい…」
するとキイが何かうんざりしたような顔で
「別にいいです。スキルのおかげで倒せましたから」
「キイ!あの浮いたものは何だったの?」
「わかりません。なんかFreedom skillの効果だそうです」
私がふとキイの体を見ると光に包まれていた。そして足元から徐々に薄くなっていた。
うそ!?なんで?身体が消えていっている?一体なんなのこの人たちは?よくわからない…
どうも唯です
久々にIF更新しました…
遅れてすみません
次回更新は不明
感想書いてくださいお願いします
装甲も読んでくださいお願いします




