ここまでのあらすじ①
<1章のあらすじ>
主人公アーウィンは日本から異世界に転生した。転生者であることを隠し、目立たず平凡に生きていこうと考えた彼は冒険者ギルドのドアをくぐる。ところが入ったとたんに受付嬢ソニアに「あんた転生者ね」と正体を見抜かれる。それもそのはず、この世界は人口の99%が転生者だった。いきなり人生設計が白紙になってしまったアーウィン。呆然としながらも生きるために彼は冒険者としての第一歩を踏み出す。
最初にチュートリアルを引き受けてくれたのは神官グレアム。近くの森で薬草採取の手ほどきを受ける。森全体が桜の花でピンク色だったり、薬草がヒマワリだったり、毒針を持ったフェアリーが羽音を立てて襲ってくることに驚愕しながら、なんとか薬草採取とスライムの魔石入手に成功する。
わずかな稼ぎを得て、ソニアに紹介された安くて安全で清潔な宿『銀猫亭』に泊まるアーウィン。宿の女将は喋ってくれなくて会話は全部筆談だけど。
次にチュートリアルを引き受けてくれたのは魔法使いのエバちゃん。見た目はゴスロリ美少女だが、妙におばちゃんっぽい親しみやすい性格の彼女はアーウィンに魔法の覚え方と必要な金額を教えてくれる。魔法でフェアリーを一掃する姿を見て、アーウィンはいつか魔法を覚えようと心に決める。
貯めたお金を手にして武器防具を買おうと考えたアーウィン。彼に手ごろな防具の選び方を指導してくれたのはエルフのアーチャー、セシルだった。神秘的な美人のセシルは意外にも気軽にチュートリアル役を引き受け、アーウィンを連れて近くの森で武器の使い方指導をしてくれる。ところが、それと知らずにアーウィンが彼女の地雷を踏み、態度が一変。セシルが抱えたコンプレックスと恨み節を聞かされる。セシルはフェアリーの女王を「逆ハー許すまじ!」と弓矢で狙撃。フェアリーの群れを怒らせてしまう。毒針を持つ凶悪なフェアリーの群れを弓の大技で森ごと爆発炎上させるセシル。その壮絶な後ろ姿には神秘的美人のイメージは欠片も残っていなかった。
冒険者ギルドで無料で借りられる「さくらの棒」を次々使い潰してソニアに怒られるアーウィン。彼に接近してきたのはシーフのダニエル。何やら胡散臭い人物だが、誘われるままにアーウィンは彼についていく。行った先はかつて遊園地だったダンジョン『迷宮遊園地』。その中のアトラクションの一つ『子猫円舞曲』でアーウィンは延々ネズミ型モンスターと戦わされる。大量に得られたドロップアイテムをダニエルと山分けするアーウィンだったが、帰り着いた冒険者ギルドでソニアに「あんた騙されたわね」と指摘される。ダニエルの狙いはアーウィンの新人ならではのチート能力『ビギナーズラック』を利用することだった。
自分が職業を持っていないことに今更気づいたアーウィン。どうしたらいいかソニアに相談するのだが、つい甘えが出て失礼な発言をしてしまい、その場に居合わせたグレアムにきつく叱られる。いたたまれず穴に入りたい気持ちでダンジョン『迷宮遊園地』に飛び込んだアーウィン。そこにいたのは先輩冒険者バートラムとその他多数の冒険者たちだった。前回ダニエルがアーウィンを騙して手に入れたレアアイテム『管理者キー』を求めて集まった冒険者たち。バートラムの提案でアーウィンは『ビギナーズラック』を駆使し、その場の全員に行き渡るだけの『管理者キー』をドロップさせる。それで得た報酬を持ってアーウィンは再び冒険者ギルドへ。ソニアに詫びを入れ、改めて職業に関する有料情報を買う。そうして知った有料情報は驚愕の内容だった。




