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団子食べたい  作者: 社容尊悟
四本目

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団子食べたい


 事件解決から一週間が経つ。

 壱はあやのに久々に呼び出された。

 もう報酬ももらっている。

 十万円という高額報酬を、あやのから受け取った。

 報酬をもらったので、無関係の他人に戻ったのだが、あやのは壱に用があるらしい。

 まさか、告白か?


 壱は逸る気持ちを抑えつつ、約束の場所に向かった。

 場所は――あやのと初めて話したグラウンド。

 運動部の練習風景が目に飛び込んでくる。

 あやのはまだきていないみたいだった。

 少し早くきすぎただろうか。

 三十分くらい待っていると、息せき切ったあやのがやってきた。


「どうしたんだよ、そんなに慌てて」

「すみません……ちょっと用事があって、遅れちゃいました……。呼び出したのは、私なのに。すみません……」

 ハァハァと息が荒いあやのを見て、壱の胸はちょっぴり高鳴る。

「謝らなくていいから。授業もまだ始まってないんだし。気にすることないよ」

 あやのは屈託のない笑顔を浮かべる。

 可愛い笑顔だ。

「ありがとうございます。団子山くんはやっぱり、優しいです」

 あやのは俯いて、もじもじした。

 きた、と壱は思った。


「……あの、私も好きになっちゃいました」

 こんなにいきなりくるのか!?

「なな何を?」

 明らかに動揺する壱。

 情けなくて、涙が出そうだ。

 あやのの唇が、次の言葉を紡ぐ。

「団子……」

「へ」

 青くなる壱とは対照的に、あやのの頬は紅潮している。

「団子食べたい、です」


 やはり、当分、一人でいい。

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