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団子食べたい  作者: 社容尊悟
3本目

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助けられて、助けていける探偵に

「うわあ、霧生って、ゲイだったの……」

「いや、あれは多分ニューハーフというやつだと思いますよ。ちょっとジャンルが違います」

 鐘山は、壱が解いた縄を持ってきていた。

「こいつを縛っておきましょう」

「お願いします」

 霧生が動けないようにしっかりと固定する。

 それから、二人は彼の脚を掴んで引きずっていく。

 重いので、二人で片脚ずつ持っているが、一m動かすのもやっとだ。

「あなたのおかげで、俺は助かりました。本当にありがとうございました」

「私こそ。霧生を懲らしめてくれてありがとうございました」

「銃とか携帯してなかったので、楽に倒せましたけどね。武術経験のないやつに脅えてたと思うと、自分で自分が情けなく思いますよ」

「監禁されていたのですから、怖いと思うのはふつうだと思いますよ」

「俺は、ふつうじゃダメなんですよ。こういうことには」

 屈強な心を持っていないと、自分すら守れないじゃないか。

 中学生だからとか、そんなことを考えていてはダメだ。

 もっと強くならないと。

 誰にも、心で負けちゃいけないのだ。


 こちらを指差す、見知った人物。

 三人組で固まっている。

「あ、壱」

「壱! 本当に、壱なの、テルくん!?」

「あのときの店員さん……」

 壱は空いているほうの手を振って、三人に無事なことを伝えた。

「貴方のために、きてくれたんですね」

「はい。俺は、一人じゃ探偵できないんです。あの人たちの協力がなきゃ、探偵になれないんですよね」

 彼らだけじゃない。

 もっと多くの人に支えられて、今日も壱は元気に探偵をしている。

 誰かに助けられて、誰かを助けられて、そんな探偵になりたい。

 壱は強く、心に誓った。

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