表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
団子食べたい  作者: 社容尊悟
2本目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/65

壱、初めての補習

「ちょっ!? 言われちゃ嫌なことは人に言うなって、言われなかったのか?」

「冗談と本気の違いもわかんねえのか! 頭かてーな、壱さんは!」

「冗談でも言いたくないっていうか……さっきから俺のこと貶しすぎ」

「隙あらば壱を貶す。オレの役割だな」

「お前は俺の助手だよな……? もしかして、探偵狙ってる?」

「狙ってねーよ」


 テルと仲直りできて、壱は安堵の息をつく。

 放課後には生まれて初めての補習が待っているが、何ということはない。

 壱が寝ている間にテルはあやのと話をつけていたらしく、テルとあやのは、壱の補習が終わるまで待っていてくれるみたいだ。

 終わったら、これからの計画を練っていく。

 あやのは、そのオーナーの性格、特徴、住居などの個人情報を調べて人相書きを作成する。

 壱とテルはインターネットで片っ端から検索をかけていく。

 この方法でひとまずやってみる。

 オーナーのことがわかれば、オーナーと接触を図る。

 そのとき、壱はあやのの知り合いであることは知られちゃいけない。

 オーナーと友人になれればいいが、なれなかったら友人になりすますしかない。

 色々な手段はある。

 あやのがどれだけ情報を掴んできてくれるかが、鍵だ。




 補習室に一人向かった壱。ドアを開けてみれば、物理の教師が教室で本を読みながら待機していた。

 壱の気配を感じ取ると、顔を上げて笑い、本を閉じた。

「きたか、団子山」

「はい。お待たせして、すみません」

「お前は今時珍しい生徒だと前々から思っていた。感心感心」

 壱が約束を守ることがわかっていたかのような口ぶりだ。

 壱は教師の目の前の席に座った。

 一番前の真ん中の席だ。

 黒板が見えやすい位置。

 教師は席を立って、チョークを持つ。

「お前のことだから、補習なんかしなくても授業にはついていけるだろうが……体裁上、仕方なくそういう扱いにしないとな。贔屓だなどと、生徒の親に文句を言われちゃ敵わん」

(時間を潰すわけだし……困るのは教師のほうだと思うな)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ