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団子食べたい  作者: 社容尊悟
1本目

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13/65

テルは二重人格?

「そーだった……」

 それでも尚無邪気に笑っているテルに、壱は頭を抱えた。




 放課後、壱はテルの長話に無理やり付き合わされた。

 どっぷりと日も暮れている。

 クラスメイトはちらほらと残っているが、こちらの話に耳を傾けるはずもなく。

 二人は普段はあまり近寄らない黒板の近くにいた。

 近寄らない理由は、粉っぽいから。

 壱は気難しそうな顔をして後頭部をかいたあと、独り言のように感想を言った。


「……まあ、人ってそういうもんだよな」

「そうだな。興味がなくなったら、途端にどうでもいい存在のように思えてくるもんだ。繋がりって、薄いよな。悲しいことに」

「田舎もんの俺に言われてもなー……」

 呆れ返ったように言うと、テルはふっと物憂い笑みを浮かべた。

 テルは教卓に背を預けて、壱に語りかける。

 テルの顔は、夕日の光を浴びていた。


「……壱は、オレみたいにはなるなよ」

「……は?」

「壱はいつまでもまっすぐなやつでいてくれってこと」

 テルは恥ずかしそうに、はにかんだ。

 壱はちょっとだけ意味深だと感じ取る。

「それって、お前が捻くれてるってことか?」

「まー、そうなるなー」

「茶化さないで、正直に答えろよ」

 壱が促すと、テルは視線を落として話した。


「オレは、悪戯すんのが好きだ。壱からかうのも、みんなと遊んだりすんのも好きだ。でも、オレは何か違うんだよ。心のどっかで、それを嘲笑ってる自分がいる気がするんだ。それが本当のオレじゃないのかもって思ったりするんだ。オレって、何なんだろな」

「それは俺にもわからないな」

「だよな」

「で、結局は何が言いたい?」

「オレって二重人格なんかなーって思って、相談」

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