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流れ星
君の声は無数の星のかけらになり
流れて
僕がアイスコーヒーを一口飲む間に
消えてしまった
ストレート
どこまでも
気持ちいい
たとえば心の中で
白い空を見上げている
ぽおおんと
僕は僕を投げた
忘れてしまうのではなく
なかったことでもなく
ぽおおんと
ただ
絡み合うものたちの世界はスピード不足で
狭い場所に滞り過ぎなのかもしれない
それが安定です
争いは決してなくならないし
嫉妬羨望誹謗中傷
それを悪と決めつける術もなし
たとえば頭の中で
深い空を見上げている
アイスコーヒーを全て飲み干しても
明日も明後日も一年後も十年後も
僕が死んだって
いつの日かの無数の星のかけらは
輝き続けるんだ