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濁り
それほど親しくはない
去り行く人へ
友ではなく共に歩いた同志
とくに極まる感情はない
それでも人生において
一期一会
重ねられていくのは価値に相違ない
いちじき カラダをけずりながら しをかいていた
ぼろぼろのカスをならべては ほくそえんでいた
そこには ペンもケンも そんざいしない
かなしみを かなしみに かなしみで
ひけらかして
たいして かなしくも ないのだから よけいに
ああ わらいがとまらなかった
かなしみは わきいでる
にごっていても いずみ
結露で見えない窓の外
あたたかいと眠くなる
目の前にあるホコリより
ずっと先にある透明が気になる
それにしても憂いはどこへ
今 持ち合わせているのは
くたびれたイカリと諦めのコーヒー
言葉と絵文字とスタンプ
みんなでお別れのご挨拶
うん またお茶しようね
お疲れさま
良いお年を