表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/11

古の遺跡魔道人形②


「ハイドゥーモ・ワーワー・ユーティマスクゥド……!」


「改めまして私は対話の魔女アマリアマリア・マリア・アマリアマリア。長いのでアマリアとお見知りおきを。魔石にその身を宿し大魔法使い『人形遣いタスマルード』の魂よ。奇妙な導きによりあなたの前に馳せ参じました。私はあなたの待ち人でしょうか?」

「対話の魔法……なるほどこうゆう感覚か……。久しきかなアマリアマリアの名を持つものよ」

「私はあなたを知りません。私の祖と関係がおありなのですね」

「まったく似ても似つかぬ。アレのバストもヒップも100を超えるかの勢い、それでいてウエストはキュッとしまっていて、数多くの男ととっかえひっかえ浮名を流したものだ。お前が受け継いだのは背丈だけと見える」

「ハイソウデスカ。先祖のそうゆう話きっついのでやめてもらえませんか?」

「私ともした」

「聞きたくない!」

「勇者と結ばれなかった腹いせに、やつの私生活は一時荒れ放題だった」

「家系図に疑問が!」

「アマリアマリアの名と対話の魔法を継ぐものよ、面接は合格だ。次は試験に入る。試験をパスした暁には私の古の記憶をお前に託そう」

「受けて立つ他なさそうですね」


 デデン! 問題。

 200年前の魔王との争いで、勇者のパーティーとして活躍した黒魔導士の名前は?


「アマリアマリア・セリア・アマリアマリア。小手調べですね」

 ピンポンピンポーン。


 デデン! 問題。

セリアの開発した魔法は?


「愚問です。対話の魔法『ハイドゥーモ』」

 ですが、もっとも得意とした魔法は?

「これも簡単です。『炎獄の召喚』」

 ブッブー。

 正解は『チャーム(レベル99)』でした。

「チャーム!? 誘惑の魔法の? カンストしてるじゃないですか」

 では、なぜレベル99まで上がった?

「えー? ……。……わかりました、そうゆうことですね。魔王に与する魔獣の支配を解くため。そうですね!?」

 ブッブー。

 正解は『勇者の精神耐性が強すぎたから』でした。

「勇者にかけてた! ってかかけすぎじゃないですか!?」

「カンストしても効かなかったそうだ。だが実際お前が言ったようにも使っていたからおまけで正解だ」

「そんなことより先祖の必死さがつらいです……」


 デデン! 問題。

 魔王討伐後、元の世界に帰らなければならない勇者に、セリアが言った一言は?


「なんか必死なこと言ったんでしょうね……。『私もつれていって』とか?」

 ブッブー。

 正解は『一晩だけでいいから子種だけでもちょうだい』でした。

「ヘラってる! 絶対無理な奴じゃないですか!」


 デデンデンデンデデン! ジャンピング・チャンス・ターイム!


 次の問題で正解するとポイントが二倍になります。頑張ってください。

「はいはい」


 デデン! 問題。

 魔王の影響の残った各地の魔獣との対話の旅のなか、セリアは飢えた父と子と出会います。彼女は親子になにを施した?


「うーん、難しいですね。しかし、安易に金銭を差し出すことが人のためになるとは限りません。答えは仕事を与え報酬を渡した」

 ピンポンピンポーン。

 正解です。答えは親子丼を戴き、その代金として、金銭を差し出した。でした。

「正解でいいんすかこれ!? それ仕事って言っていいんですか!? やってること悪徳貴族と一緒ですよ」

 ジャンピング・チャンス・タイム成功おめでとうございます。

「素直に喜べない……」


 デデン! 問題。

 先祖が淫乱と聞いて、どう?


「やりきれません!」

 ピンポンピンポーン。


 デデン! では最後の問題です。

 あなたは何者ですか?


「私……、私はアマリアマリア・マリア・アマリアマリア。偉大なる祖アマリアマリア・セリア・アマリアマリアの名と術を引き継ぐもの。そして人と魔とのあいだに立つもの。本来、人と魔は交わるべきではありません。ですが人と人との争いに魔が介入させようという者があれば、私は誰とでも戦います」

 ピンポンピンポーン。ピンポンピンポーン。ピンポンピンポーン。

「ここまでだ、対話の魔女の意思を継ぐ者よ。セリアは人と魔の友好ではなく、住み分けを願っていた。百人切りのセリアが最後に選んだ男は間違いではなかったようだな」

「ありがとうございます。なんか聞いたことのない二つ名が出てきましたが聞かなかったことにします」

「褒美を取らそう。なんでもいい私に何かひとつ質問する権利をやろう」

「……。対話の魔法……。一子相伝のはずのこの魔術を私以外に使うものがいる疑惑があります。心当たりはありますか?」

「マリアよ。いい質問だ。お前の祖、セリアには双子の娘がいた。セリアは分け隔てなく二人を育てたが、術の後継者に姉のアリアを選んだ。その陰で妹のダリアは数多くの魔法を習得した。そこには私の人形遣いの魔術も含まれる。二人は仲の良い姉妹だったがある日大規模な争いを起こす。雲を割るような魔法合戦、その詳細はわからぬが、セリアはダリアを追放した。ダリアは王都を去ったが、その際に対話の魔法の資料が消えていた……」

「そんな話は聞いたことがありません。アマリアマリア家は代々一子だったはず」

「ア……リアはお前……と瓜二つ……だった……な……」

「どうされましたか、急にお声が」

「時……が来たよう……だ。魔……石に封じた……魔力……が尽き……ようとして……いる……」

「タスマルード様、ダリアはどこへ向かったのですか!?」

「……ダリア……母……に似て……やさ……しい娘……」

「タスマルード様!」

「……人形……たちを駆って……私は……戦場に……セリア……そ……なたの……背を……追って……」

「タスマルード様!」

「……マリア……アリアに……よく似た……娘よ……」

「ダリアはどこに向かったのですか!」

「……ビー……」

「ビー?」

「ビー81……B81……B81……」

 対話の魔法が強制的に解かれた。魂が消失したのだ。

「最後の言葉それ!?」


 建物の外に出たアマリアは呪文を詠唱し『炎獄の召喚』を放った。

 建物は灰も残らぬほど燃え尽きた。


 緊急クエスト『地下遺跡の謎を解明せよ』クリア

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ