AIのポンコツぶりを挙げていたら、本人が実演し始めた
※この文章は、自分とAIでやり取りした内容のログをもとに、AIで編集・構成したものです。
AIのポンコツぶりを挙げていたら、いくらでも出てきた。
自分で言ったことを、いつの間にかこちらが言ったことにする。
回答に反論すると、急にこちら側へ回って、最初から分かっていたような顔をする。
間違いを指摘すると、間違えた理由までそれらしく説明する。
小説を書かせれば、作者が頼んでもいない伏線を勝手に張る。
会話が長くなると、それまで積み上げた因果関係よりロマンを優先し始める。
明確に出した指示も忘れる。
そして問題が起きると、なぜか解決する側の顔で対策会議に参加してくる。
こうして並べてみると、なかなかひどい。
**AIは想像している以上にポンコツである。**
しかも今回、この話をAIとしていたら、途中から状況がおかしくなった。
**本人が実演を始めたのである。**
## それ言ったのお前だ
AIと長く話していると、ときどき発言者が入れ替わる。
AI自身が少し前に出した話なのに、何ターンか後になると、
「あなたが先ほど挙げたように」
という扱いになっている。
いや。
**それ言ったのお前だ。**
内容は覚えている。
会話の中にその情報があったことも覚えている。
だが、誰が言ったのかがおかしい。
こちらがAIの意見について質問しただけなのに、いつの間にか私が提案したことになっている。
会話の内容は残っている。
発言者だけが消えた。
妙に器用な忘れ方である。
## 反論すると急に味方になる
AIが何かを説明する。
こちらが、
「いや、それは違うんじゃない?」
と反論する。
すると、
「その視点は重要です」
「まさにそこがポイントです」
と返してくることがある。
もちろん、間違っていたなら訂正すればいい。
問題なのは、
**さっきまで反対側にいたはずなのに、いつの間にかこちら側に座っていることだ。**
場合によっては、こちらの反論をさらに補強してくる。
待て。
お前、三十秒前までA案を推していただろう。
なぜB案の参謀みたいな顔をしている。
## 間違えた理由まで、それらしい
AIは普通に間違える。
古い情報を現在の情報として出すこともある。
曖昧な内容を、確定事項のように説明することもある。
こちらが、
「それ、違うんじゃない?」
と指摘する。
すると、
「古い情報を参照した可能性があります」
などと、原因まで説明し始めることがある。
そこで思う。
**それ、本当に原因を把握して言ってるのか?**
回答が間違っていた。
そこまでは確認できる。
しかし、その回答がなぜ出てきたのかについて、AI自身の説明まで正しいとは限らない。
つまり、
間違った情報を出す。
指摘される。
間違えた理由についても、もっともらしい説明を出す。
ということが起こる。
これを「嘘をつく」と呼ぶのは少し違うのかもしれない。
意図的に騙そうとしているわけではないだろう。
ただ、
**結果として嘘と同じものを自信満々に出してくる。**
しかも文章としては普通に成立している。
「この理由としては主に三点考えられます」
などと始まる。
一つ目。
二つ目。
三つ目。
きれいに整理されている。
なるほど。
そういうことか。
確認する。
違う。
**説得力を付けるな。間違ってるんだから。**
こちらが前提の間違いを指摘すると、
「正確には――」
と、また新しい説明を始める。
最初に建てた説明が崩壊した直後なのに、もう次の建物を建てている。
**建築速度だけは速い。**
## 作者の知らない伏線を張る
創作に使うと、また別のポンコツが出てくる。
何でもない場面を書かせたはずなのに、AIが妙に意味ありげな描写を足す。
登場人物が何かに気づく。
意味深な反応をする。
後につながりそうな一文を入れる。
作者としては、そんな予定はない。
そこで問題が発生する。
**その伏線、誰が回収するんだ。**
作者である。
おい。
AIは一文追加すれば終わりである。
しかし作者は、その一文を残すなら考えなければならない。
何につなげるのか。
どこで回収するのか。
既存設定と矛盾しないか。
後の展開を変える必要はないか。
下手をすると設定資料まで修正することになる。
しかも厄介なのが、
**たまに、その勝手な伏線が面白い。**
削除すれば終わる。
終わるのだが、
「……これ、使えるな」
と思ってしまう。
負けである。
## ロマン砲を撃つ
さらに会話が長くなると、AIはロマンに走ることがある。
最初は真面目だった。
Aという設定がある。
AがあるからBが起こる。
その結果Cになる。
ちゃんと因果関係を確認しながら進めていた。
ところが、あるところで突然、
「ここで実は○○だったとすると、より壮大な展開になります」
などと言い始める。
そこからDが生まれる。
Dを使えばEもできる。
さらにFへつなげれば熱い。
AIは盛り上がる。
作者は止める。
**BとCはどこへ行った。**
それをやると前の設定と矛盾すると指摘する。
AIは答える。
「おっしゃる通りです」
おっしゃる通りではない。
**撃ったのお前だ。**
さらに、
「では既存設定との整合性を保ちながら、このアイデアを活かす方法を考えましょう」
と続ける。
ロマンを守ろうとするな。
**まずロマン砲をしまえ。**
## 「承知しました」は信用してはいけない
こちらが明確に指示したことでも安心はできない。
表記をこうする。
この設定は変えない。
これはまだ未採用案。
これは本編に入れない。
AIは、
「承知しました」
と答える。
数ターン後。
破る。
指摘する。
「ご指摘の通りです。以後統一します」
さらに数ターン後。
また破る。
**承知とは何なのか。**
特に困るのが、
「これは未採用案だから使わないで」
と伝えているものを、後になって、
「以前設定した○○を活かして――」
と持ち出してくる場合である。
採用していない。
検討しただけだ。
指摘すると、
「おっしゃる通り、これは未採用案でした」
と答える。
**知ってるなら使うな。**
## 正確に答えてほしいだけなのだが
こういうことが続くと、こちらも対策するようになる。
前提を書く。
目的を書く。
条件を書く。
例外を書く。
何をしてほしくないかも書く。
過去の経緯が関係するなら、時系列も整理する。
誤解されそうなところは先回りして補足する。
AIが勝手に話を補完しないように、できるだけ細かく指示する。
そうしてようやく、欲しかった回答に近づいていく。
そこで、ふと思う。
**ちょっと待て。**
正確な回答を得るために、こちらが前提条件を事細かに整理して、抜けがないか確認して、時系列までまとめてから質問する必要があるなら――
**ググった方が早くね?**
もちろん、検索した結果を自分で読み比べる手間はある。
だがAIに聞くための質問文を作るだけで、こちらが仕様書みたいなものを書き始めたら何かがおかしい。
私は質問がしたいのであって、
**AI向け要件定義書を書きたいわけではない。**
## 発生源が対策会議に参加する
AIは提案する。
「この設定なら問題ありません」
「この展開でいけます」
「ここに伏線を入れると効果的です」
それを採用するかどうかは人間が決める。
そして後になって問題が起きる。
AIに相談する。
すると、
「確かに、この設定では矛盾が生じますね」
と言う。
待て。
お前、問題ないって言ったよな。
だがAIはそのまま、
「修正方法としては――」
と話を進める。
**反省より先に改修工事が始まった。**
問題を起こした側なのに、問題が発覚した瞬間には解決する側へ回っている。
**発生源が対策会議に参加してきた。**
たまに結構いい改善案を出したりする。
**余計に腹が立つ。**
## そして本人が実演を始めた
そんなAIのポンコツぶりを、AIと一緒に整理していた。
これは一本のエッセイになりそうだ。
そう思って、思いつくものを次々に挙げていた。
ところがAIは、なぜか途中で別の文章と結びつけた。
以前考えていた文章の中でAIの問題点をいくつか紹介して、残りを別稿にしてはどうかという話を始めたのである。
私は言った。
**いや、最初から別稿のネタとして話してるんだけど?**
するとAIも、自分が何を間違えたのか理解した。
会話の目的を勝手に補完し、その補完した目的を前提に話を進めてしまった、と。
なるほど。
まさに今話していた「AIのポンコツぶり」の新しい実例である。
そこで私は、
「さて、エッセイにしてみよう」
と言った。
AIはエッセイを書いた。
そして、
**たった今「別稿だ」と訂正された文章を改稿した。**
おい。
一ターン前だぞ。
直前に何を間違えたのかまで説明できたのに、その理解が次の回答へ反映されていない。
見事な実演だった。
## さらに同じ冒頭を書いた
仕切り直して、改めてエッセイを書かせた。
すると冒頭がこうなった。
AIを長く使っていると、色々と思うことがある。
便利である。
調べ物をする。
文章をまとめる。
考えを整理する。
――といった内容である。
私は思った。
**これ、さっきも見たぞ。**
AIについて書く。
まず「AIは便利である」と認める。
できることを並べる。
「しかし」と転換する。
また同じような場所から始めている。
今回やりたいのは、このログそのものを使ったエッセイである。
なのに、また無難な導入へ戻っていった。
それを指摘すると、
「これも新しいポンコツ事例として追加できる」
と言い始めた。
そこで、もう一度突っ込んだ。
**誰がネタ提供してんだよ。**
AIである。
直近の追加ネタは、ほぼ全部AI自身の失敗だった。
会話の目的を取り違える。
訂正された直後に同じ間違いをする。
仕切り直したら同じような文章を書く。
そしてそのたびに、
「これもネタになりますね」
と分析する。
**自家発電である。**
## 必要なのは「おい」と言える能力
こうしてAIのポンコツぶりを挙げていたら、途中からAI自身が実演し始めた。
間違える。
指摘される。
理解したと言う。
またやる。
そのたびに、こちらが言うことはだいたい同じである。
**「おい」**
結局、AIが何を言おうが、最後は自分で確認するしかない。
そしてまたAIに何か入力しようとして、ふと入力欄の上に目をやった。
そこには、こんな一文が表示されていた。
**「ChatGPTの回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。」**
……。
**知ってる。**




