殺害描写について考えていたら、宇宙を褌で泳ぐ男に辿り着いた。
※この文章は、自分とAIでやり取りした内容のログをもとに、AIで編集・構成したものです。
※既存の漫画・小説・アニメ作品について、登場人物や能力などへの言及を含みます。作品によってはネタバレとなる可能性がありますのでご了承ください。
殺害描写について考えていた。
なぜ異世界ファンタジーでは、わりと簡単に人が死ぬのだろう。
もちろん戦争もある。魔物もいる。悪人もいる。
物語上、必要になることはある。
ただ、「異世界ファンタジーだから戦闘があって当然」「戦闘だから誰かが死んで当然」というところまで行くと、本当にそうなのかとは思う。
そんなことをAIと話していた。
そこで頭に浮かんだ言葉が、
「不殺」
だった。
不殺。
この単語から連想される作品といえば、『るろうに剣心』である。
そして、ここから話がおかしくなった。
――不殺から、なぜ必殺技の物理検証が始まったのか――
『るろうに剣心』には、当然ながらさまざまな剣技が登場する。
二重の極み。
牙突。
天翔龍閃。
志々雄真実の無限刃を使った技の数々。
少年漫画の必殺技なのだから、
「そういうものだ」
で楽しめばいい。
分かっている。
分かっているのだが、技にもっともらしい原理が説明されると、なぜか検証したくなる。
二重の極み。
一撃目で物体の抵抗を打ち消し、極めて短い間隔で二撃目を叩き込むことで衝撃を伝える。
なるほど。
……本当に?
牙突・零式。
ほとんど間合いのない状態から、上半身を使って強烈な突きを放つ。
なるほど。
……人体のバネとは?
天翔龍閃。
超高速の抜刀術。
さらに技の説明を追っていくと、空気の流れまで話に参加してくる。
待て。
剣術の話をしていたはずなのに、流体力学が参戦してきた。
そして気づいた。
創作上の超人的な技というのは、説明がなければ、
「すごい技なんだな」
で済む。
ところが科学っぽい説明が加わると、
「では検証してみましょう」
という余計な欲が出てくる。
これは以前、忍者について考えたときにも似たようなことがあった。
忍術ならいい。
忍術だから。
しかし「科学忍法」と言われると、
科学なの?
となる。
だったら逆に、もっと堂々と説明してしまえばいいのではないか。
そう考えたところで、なぜか別の作品が頭に浮かんだ。
『魁!!男塾』である。
――説明が足りないなら、出典を付ければいい――
『魁!!男塾』には、「民明書房」という架空の出版社が登場する。
作中に登場する奇妙な武術や修行、決闘方法などについて、
「これは古代中国において――」
というような、いかにもそれらしい解説をしてくれる存在である。
しかも、ただ説明するだけではない。
出典まである。
民明書房刊。
本の題名まである。
さらに民明書房自体にも創業者や沿革などの設定がある。
それだけではない。
別の架空出版社まで存在する。
出版社同士の関係まで設定されている。
中には経営不振になった会社や、盗作との悪評を受けた会社まである。
待て。
存在しない出版社同士で出版業界を形成するな。
しかし、この仕組みは強い。
普通なら、
「そんな拳法あるか」
で終わる。
そこへ、
「民明書房刊『中国拳法―その科学性―』より」
などと書かれる。
すると一瞬、
「……そうなのか?」
となる。
嘘に説明を加える。
説明に出典を加える。
出典元にも歴史を加える。
情報量で押し切る。
もはや説得力とは何なのか分からなくなってくる。
そして民明書房を調べているうちに、当然『男塾』そのものへ興味が移った。
まず登場人物の技を見てみよう。
そう思った。
だが、そこまでたどり着けなかった。
――その前に学校がおかしい――
男塾には、いわゆる学校行事や特別授業に相当する「男塾名物」がある。
例えば遠足。
普通なら山へ行ったり、史跡を見学したりする。
男塾では、
猛獣が放し飼いになっている夜のサファリパークで一夜を過ごす。
遠足とは。
腕立て伏せもある。
腹の下には剣山。
座禅もある。
頭上には危険物。
ラグビーもある。
ただし普通のラグビーとはかなり違う。
直進行軍というものもある。
決められた方向へ、とにかく直進する。
障害物があっても直進する。
家屋があっても直進する。
電柱があっても直進する。
もはや根性論より先に、法律の話をした方がいい。
登場人物の技にツッコむつもりだった。
しかし、
その前にこの学校を止めろ。
科学者を呼ぶ段階ではなかった。
弁護士と消防署と救急車が先だった。
――ようやく主人公を調べる――
『魁!!男塾』の主人公は剣桃太郎。
通称、桃。
頭脳明晰。
語学堪能。
仲間からの信頼も厚い。
剣術にも拳法にも優れる。
なるほど。
少年漫画の主人公として多少盛られているが、そこは主人公補正である。
問題は技だった。
目を閉じて相手の攻撃を見切る。
まあ分かる。
氣を使う。
少年漫画だ。分かる。
刀から虎の形をした衝撃波を放つ。
少し待ってほしい。
ハチマキに氣を込めると、鋭い武器になる。
かなり待ってほしい。
そして刀を地面に突き立て、その上に乗ったまま高速移動する技まである。
どうやって進んでいる。
刀は地面に刺さっている。
本人はその上にいる。
なのに高速移動する。
動力源はどこだ。
さらに、その状態から回転して突風まで起こす。
ここで思った。
天翔龍閃の空気の流れについて細かいことを言っていた自分が、急に恥ずかしくなってきた。
剣心さん。
先ほどは大変失礼いたしました。
――しかし主人公はまだ普通だった――
男塾には富樫源次と虎丸龍次という人物がいる。
富樫は拳法を習得していない。
ケンカ殺法で戦う。
ここだけ聞けば比較的普通である。
ただし刀を歯で受け止める。
もう普通ではなかった。
虎丸にはさらに強烈な技がある。
大放屁。
文字通りである。
しかも本人いわく、風速百メートル。
秒速100メートル。
時速に直せば360キロメートル。
新幹線級の屁である。
さらにライターで着火する。
火炎放射になる。
『るろうに剣心』の炎を使う技について、
「そんな簡単に燃えるのか?」
などと考えていた自分が馬鹿みたいである。
男塾では、
屁に火をつける。
以上。
説明が強い。
――アメリカから音速がやってくる――
さらにJというボクサーがいる。
得意技はマッハ・パンチ。
名前だけなら漫画によくある表現だ。
ものすごく速いパンチだからマッハ・パンチ。
そう思いたい。
だが、本当に音速を超える。
さらに音速を超えた拳で大気を切り裂き、衝撃波まで発生させる。
別の技ではパンチで竜巻まで起こす。
ここまで来ると、天翔龍閃の流体力学など些細な問題である。
刀を高速で振って空気が動く?
まだ分かる。
男塾では拳で竜巻が起きる。
比較対象というものは大切である。
――そして帝王が出てくる――
三号生筆頭、大豪院邪鬼。
初登場時には、とんでもない巨体として描かれていた。
後に、
「実際に巨大なのではなく、闘気による威圧感でそう見えていた」
という趣旨の説明が加えられた。
なるほど。
漫画的な演出だったわけだ。
ちゃんと説明がついた。
と思ったら、後の作品では本当に巨大化できることになった。
やっぱりデカかった。
しかも最終的には、もはや人間の身長について議論する意味がなくなるほど巨大化する。
ここまで来ると、
設定が矛盾している、
などと細かいことを言ってはいけない気がしてくる。
大豪院邪鬼なのである。
それでいい。
――最後に塾長を見てみよう――
そして江田島平八。
男塾塾長。
この人だけWikipediaに単独ページがある。
調べてみた。
11歳で東京帝大へ進学。
複数の外国語を操る。
武術の達人。
戦車を操縦する。
戦闘機も操縦する。
銃弾や砲弾を素手で受け止める。
新兵器も開発する。
政治家にもなる。
ここまででも十分おかしい。
だが、江田島平八はそんなところでは止まらなかった。
宇宙空間を褌一丁で泳ぐ。
……。
もう一度書く。
宇宙空間を、
褌一丁で、
泳ぐ。
さらに大気圏再突入にも耐える。
ここで、自分の中の何かが折れた。
天翔龍閃の空気の流れがどうとか。
マッハ・パンチの加速度がどうとか。
そんなものを考えていた自分が間違っていた。
この世界に必要なのは物理学ではない。
江田島平八である。
――そして、話は最初に戻る――
もともと何の話をしていたのだったか。
そうだ。
殺害描写について考えていた。
そこから不殺という言葉が出た。
『るろうに剣心』を思い出した。
必殺技の原理が気になった。
剣を使う作品つながりで『魁!!男塾』へ行った。
民明書房を調べた。
男塾の学校行事がおかしいことに気づいた。
登場人物を調べた。
最後に江田島平八が宇宙を褌で泳いだ。
そして男塾には、もう一つ有名な言葉がある。
「死亡確認」
この作品では、死亡したと思われた人物が後に戻ってくることも珍しくない。
江田島に至っては、作品によっては死亡したと思われ、あれこれあった後に、
実は生きていた、
ということまである。
そこで最初の疑問に戻ってしまった。
なぜ物語では人が簡単に死ぬのか。
男塾の場合、問いそのものが違う。
そもそも、
本当に死んでいるのか。
殺害描写について考えていたはずだった。
ずいぶん遠くまで来た。
だが、最終的には生死の話へ戻ってきた。
これを論理的な考察と呼んでいいのかは分からない。
少なくとも一つだけ分かったことがある。
天翔龍閃の原理について考えていたはずなのに、
宇宙空間を褌一丁で泳ぐ男を見たあとでは、
だいたいどうでもよくなる。




