食堂
「こちらが食堂です」
「広いな」
「支給された魔導端末で自分の好きな物選んで通知が来たら取りに行けばいい」
「随分と最先端なんだな」
「王国は五大国の中でも福祉が一番良く特に子供の育成に力を入れていて、この魔導端末も4つのエリアで試験的に実装されているのですがそのうちの1つにこの学校が選ばれました。次世代の最前線を担う若者に最先端の技術を経験させておきたいと」
(ゲームでは理由とかは明かされてなかったから1ゲーマーとして聞けて嬉しいな、それにしてもそんな理由があったのか)
「流石王女様ですね」
「ああ、あまりの優秀さに来年の時期生徒会長候補に選ばれたしい。過去に数人だけなんだってよ、皆には高嶺の花やマドンナとか言われてるよ」
「あまり持ち上げないでください、照れてしまいます」
少し頬を赤く染めそう言う王女はとても可愛らしくて、余りの威力に周りにいた男女問わずハートをぶち抜いていた。
(無差別爆撃機…勿論いい意味ではあるが……)
「…な」
「…ああ、そうだな」
「もう…、行きましょう食べる時間も無くなります」
そして俺はカツ丼を注文した。
(いや〜まさかここでも白米を食べるとは)
ウキウキでいると2人がやって来た。
「へえ〜コウガはカツ丼にしたのか、美味いよな〜まあどの料理も美味いのだけど」
「ロランはスパゲッティなのか」
「ここのトマトソースが美味くてな、すっかりハマったんだよ」
「王女様はカレーライスなんですねしかも大盛り…」
「駄目なんですか似合わないですか」
少しむくれた
「(可愛いな)いえ、親しみやすくなりましたしギャップ萌えしました」
すると王女が顔から火を吹く勢いで真っ赤になった。
「な、な、な今か、か可愛いって」
(あっ、心の声漏れてた)
その様子を見たロランが俺の肩を叩きこう言った。
「……頑張れよ、応援してるぜ」
「は?」
何を言ってるかサッパリ分からなかったがまあいいか。
するとその時誰かの声がした。
「我が愛しの王女様、そこの男より私と一緒に食事をしませんか?」
俺達が振り向くとそこに居たのは黒髪の美少年で胡散臭い笑みを浮かべている。
「また貴方ですか…」
「誰だあいつ」
「2年のライド・クロムス、この国の公爵家で商人の家系なんだとよ」
「へぇ〜〜」
「さあ、私といっ」
「お断りします、彼の案内をしてあげないといけませんし」
「流石王女様平民にも優しいとは、ですが彼も私と王女様の為に気を使ってくれるでしょうですよね」
圧をかけながら俺の方に振り向いてきた。
(う〜ん、王女様困ってそうだし助けるか)
「いや困るんだけど、しかも王女様困ってるじゃないですか」
「何ですって」
彼が鬼の形相で睨んでくる。
「平民にこの私が譲歩したのに私の優しさを踏みにじるとは、許しませんよ」
「俺に後で制裁加える予定なら意味ないぞ、俺スラム出身(仮)だから家族いないし」
「は?なんでそんな奴がこの学院にいる」
「特待生ってやつだよ、強いからじゃないか?」
「ふふっ、では貴方のその強いという自惚れを私が折って差し上げましょう 貴方に決闘を申し込む」
「おいおいまじか」
「ちょっと、お辞めなさい!」
「これは男の対決です、しかもこの学院では決闘も認められています問題無いでしょう」
「そうですが…」
「彼を巻き込みたく無いと言うなら貴方様が着いてきてくだされば撤回しましょう」
「いや別にいいぞ、てか闘いたい」
「あ゙」
「辞めとけって決闘の意味分かってんのか、あいつ2年の序列3位だぞ」
「そうなんだ」
「そうなんだって…お前な」
(あ、念の為聞いとかなくちゃ『もしもし王女様聞こえますか?』)
『えっ、はい聞こえます』
『今から決闘しますけど大丈夫ですか?照れ隠しだったと言うなら辞退しますが』
『いいのですか?そもそも何故そんなに親身になってくださるのですか』
『いや困ってそうでしたので…』
『…………、お願いします』
『はい、任せてください』
俺が思考を元に戻すとライドが黒いオーラを纏いながらブツブツ呟いている
「平民風情がこの私を虚仮にするとは絶対に許さん、決闘は放課後の5時だ絶対に来い貴様を教育してやる」
(楽しみだな〜)
こうしてライドと俺の決闘が決まった。
ーーー
決闘は学院内でだけに適応される当人間での約束事をどっちが通すか戦って決める行為でここでの約束を捻じ曲げると学院ではもちろん社会でもかなり白い目で見られます。約束事は学院で完結しなおかつ公序良俗に反しない物しか適応されません。
過去の例だと謝れとか言葉を撤回しろとか特別な日の食堂メニューをどうするかとかですね。




