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第314話「続く灯り」
夜。
配給区画。
白い灯り。
温かいスープ。
湯気。
人々が集まっていた。
今日も。
一日が終わる。
補修班は疲れている。
見張り班も疲れている。
診療区画も忙しかった。
それでも。
皆ここへ来る。
食べるため。
話すため。
生きるため。
その時。
老人が子どもへ話していた。
昔。
停電した日の話。
大雪の日の話。
何度も聞いた話。
それでも。
子どもたちは笑う。
老人も笑う。
その光景を。
恒一が見ていた。
静かな時間。
その時。
遠く。
カァン。
鐘。
一回。
長い音。
皆が少し止まる。
そして。
また戻る。
食べる。
話す。
笑う。
生きる。
外では。
何かが集まっている。
何かが待っている。
だが。
こちらにも積み重ねたものがある。
灯り。
食事。
仲間。
家族。
生活。
恒一は静かに息を吐く。
そして。
小さく笑った。
北海道は。
まだ続いていた。
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