↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
278/451

第276話「祖父の仕事」

昼前。


拠点区画。


黒崎恒一は歩いていた。


年を取っている。


だが。


止まらない。


補修班。


配給班。


見張り班。


順番に回る。


声を掛ける。


確認する。


特別なことはしない。


ただ。


拠点を回る。


それだけだった。


だが。


それが大切だった。


その時。


若い補修員が言う。


「怖くないんですか」


掠れた声。


恒一は少し考える。


そして笑う。


「怖いぞ」


短く。


若い補修員が驚く。


恒一は続ける。


「怖いから確認する」


静かな声。


「怖いから準備する」


短く。


「怖くない方が危ない」


補修員は少し黙る。


そして。


小さく頷いた。


その時。


風が吹く。


外壁布が鳴る。


恒一は空を見る。


北。


見えない。


でも。


確かにいる。


だからこそ。


今日も拠点を回る。


それが自分の役目だった。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。