巫女で転生者で悪役令嬢な妹は、どうやらここをゲームの世界だと思っているようです。

大好きなゲームの悪役令嬢、シャウラに転生したＯＬ東雲百合子（しののめゆりこ）。
転生先の悪役令嬢も推し。その兄も推し。ヒロインも推し。の、ユーティリティオタクの百合子は、悩んだ末に自分が転生者だと兄に告げる。ところが兄は「分かってる」と一言。
彼が言うには、ゲームである「星降る夜に、花束を！」で必須フラグとなっている「星降りの巫女」になれるのは、どうやら転生者だけらしい。
ということは、ヒロインである妹のスピカも転生者？　なんて考えていれば、兄がゲーム開始前に唯一判明している過去のイベント「暗殺少年フォーマルハウトのシャウラ暗殺失敗」のフラグを立ててみようと言い出した。
この世界はゲームではないと言い張る兄に、シャウラはゲームであると証明しなくてはいけなくて、ということは、もしかして、死亡フラグを自分の手で立てなきゃいけない……？
そうこうしているうちにお膳立ては整い、襲撃もされ無事にシナリオ通り暗殺少年を奴隷（と書いて従者と読む）にして、さぁお兄さまここがゲームの世界だとわかったでしょう！　なんて息巻いたシャウラに、今度は「貴女の襲撃を依頼してきたのはヒロイン（妹）です」なんて。
この世界はゲームなのか、異世界なのか、ホントはいったいどっちなの！？　
更にはゲームにはいなかった「聖女」を名乗る人間も出てきて、なにやら攻略対象たちの未来も違ってきているようだし……。
シャウラとなった百合子は、果たしてシナリオ守護者となるべきか、はたまた破壊者として新たなルートを開くのか。
とりあえず死亡フラグを回避して、本命の兄ルートを開拓したい百合子が目指す「全キャラ幸せエンド」のために、悪役令嬢として奔走し（自分が立てる予定の）不幸なフラグをへし折るラブコメディ。
王子推し（キャラグッズは全て網羅済み）な妹と、兄推し（追加シナリオ希望のご意見は余裕で百通は送った）という二人の恋愛フラグはこの世界でも無事に回収することができるのか。

現在第一部が終了間際。
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（旧タイトル：星降る夜に花束を！～妹たちは転生者～）
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