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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
3 ここが相手の国の中?
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カオー・エマール デビュー

『なに、このクスリを飲んでもらえりゃ明日には生身の腕が生えてますぜぇ~。』

「グラス、その腕に思い入れが無いなら騙されたと思って飲んでみろ。」

「いっそ勅命で飲ませるかのう…」

「オゴウ様…それ塗り薬なんじゃ?」

[塗るより飲んだ方が効きが早いと思うの。]

『エマールちゃんは意識が無かったから塗ったんだよ。気管に入って窒息しても問題だし。』

「んじゃ飲んでみますが…あまり美味しくねぇ…」

ゴトッ!義手が外れて床に転がる。

肉が盛り上がって腕の形を作り…手のひらが再生され…指が別れて完全な手が再生された。

「ははっ…俺の手だ…感覚も有る…」

柱を殴り付けるグラス。

「チクショウ…痛てぇや…」

『あまり無茶しないでね?あと7本しか無いから。』

「これ成分調べて売り出すことは可能ですか?」

[錬金術持ってる人ならできると思うの。レシピは言えるよ。]

結果クリム印のエリクサーは生産される運びとなり、売上の20%がチームドロンボーに入る事となった…小合が権利をドロンボーに譲ったのである。

「でもなんでなんだい?」

『レオやミヤビ様はこれ以上の物を開発して欲しいし俺はいらないから。それに民衆が元気な国家は安泰なんでね。』

「真の勇者じゃのう…」

なお、販売において購入者は皇立情報部なる謎の4人組に調べ上げられ、現政策または皇家に批判的な者には販売される事は無かったらしい…

要らん所で敏腕な4人であった。敢えて誰とは言わないが…

「またあの貴族から注文来てるでまんねん。」

「放っときなよゥ。キャティの身内なんだろゥ?」

「それが実行犯らしいでしゅよ?陛下弑逆の時一緒に居たらしいのよ。」

「切れた腕送ってきたら考えると言って結局送らない手も有りますね。」

「カオーくんの悪党の才能が恐ろしいでまんねん…」

「良いかい?今はチームドロンボーじゃなく皇立情報部(イーアイピー)Emperor's Intelligence Partyなんだからね?」

「でもなんとなく陛下達にはバレてる気がしない?ね?ね?」

「バレてて止められて無いのは公認でまんねん。」

「ちゅぎは冒険者ね…あらやだ、この人のパーティー村の防衛で怪我したんでしゅって…お金は何とかちゅくるって言ってるわ…何とかしてあげたいわね…」

「お代は結構ですって見本送ってやろうねェ…」

「首都星冒険者ギルドから10本注文ですが…」

「あそこのギルマストライサブの一派でしゅからねぇ?」

「リョクちゃん襲おうとした変態でまんねん?」

「冒険者の傷口の写真送って来たら対応で良いんじゃ無いかねぇ?」

後にアターシャ・ビ・マージョは語る。

「誰にでも売れば良いんだろうけどそれじゃ悪どい事して儲けてるのが得するからねェ…皇帝陛下とアマテラス様の名において悪党は許せないのさァ。」


翌朝、軍警察病院カラミ領首都星本部隔離病棟ではエマールが兄に不思議な夢の話をしていた。

「あたしは黒い霧に巻かれてたの…そうしたら銀色のウサギがあたしを飲み込んで霧から守ってくれたの。そのうち銀髪のおじさまとキサラ皇女様が来てあたしの体を治してくれたの。」

「ほぼそのままでまんねん…」

「銀髪のおじさまってオゴウちゃんでしゅか?」

「エマールちゃん!みんなに会いに行くわよ?」

「キサラ様…」

「キサラちゃんって呼ばないと呼び捨てにするわよ?」

「あの…なんでメイド服着てるの?」

「動き易いから!」

そんな訳は無いのだがキキョウは忍者生活が長かった為相手の殺意が軽減される=動き易いと錯覚しているのである。

かくして辺境伯邸にカオー(プロ病人)エマールが来る運びとなった。

なおカオー含むドロンボーも辺境伯邸ゲストハウスに移住している。

そして…


『タケシト親王陛下、インペリアルガルーダできましたよ。明日試験運転です。』

「おじさま!」

『はい?ああエマールさんか。体の調子はどうですか?』

[ごすじんおじさま?]

「ああ!銀のうさちゃんまで…体治していただいてありがとうございます。」

「旦那、すいません。なんかエマールの奴旦那が銀髪のおじさまだと言い張って…」

神眼鑑定!

名前 カオー・エマール

備考 空間完全認識

『これだ…エマールさん空間完全認識持ってる!』

「それはなんじゃ?」

『ミヤビ様の世界展望が時間的に広く見えるのに対し空間完全認識は距離的に広く見えます。鍛えると敵味方の区別もできるようになるかと。あと相手の本質を知覚するので見た目は怖いけど優しいとかその逆とかも解ります。』

「為政者には喉から手が出る能力じゃのう。」

『その能力者が敵に回ったら為政者は緩慢な死が約束されるけどね?このメンバー以外が居る場所でのエマールさんの能力は話さないでよ?』

「仕方ないですね、自慢したかったのですが。」

『あのねキキョウさん…本来エマールさんはもう少し病院で体力戻した方が良いんですよ?』

「パワーレベリングで底上げしましょう!」

『お兄さんの意見が必要です!カオーくんはどうですか?』

「ドロンボーに入れるかミーン・マシーンに入れるか…え?何ですか?」

味方はリョクとクリム位か…

(ミーン・マシーンならあたし達が直接護衛できるわよ?)

[お姉ちゃんがんばろーね!]

味方が居ねぇ…

「わっしと純子も護衛しやすか?」

『ナベちゃん純子ちゃんに守ってもらえるとは頼もしい。』

「おえも~!」

『オサムもか…』

ドレスを着せられた純子が出てくる。

「父ちゃん…おじさん…助けて…」

『似合うじゃないか!』

「動き辛い…」

「純子さんは対人戦闘主体なのでもっと動き易い着衣を推奨します。解りましたか母上、フコ叔母様!」

「判ったわキサラちゃん、こっちのブルマーと体操服がいいのね?」

ミコ陛下…あなたは何という物を…

(いいえ!ここはビキニアーマーを推奨します。)

『辺境伯、あの竜閉じ込めとく場所無いですか?』

「いやさすがにリョクさんはどこに入れても逃走可能でしょう。」

(ムゥの守り神ですから!)

『マンダかお前は!』

(銭は返してもらいまっせ?)

『そっちじゃねぇ!ボヤッキーさんに海底軍艦作ってもらうぞ?』

(それ結局逃げて終わりでは?)

『冷線砲で凍って死んで無かったか?』

「最後岩に貼り付いて死んで無かったでやすか?」

『共和国のケベ博士が記憶サルベージしてくれてるから行ったら見せてもらおう。』

{…おまえら話回せよ…}

{最後のJUNの言葉は…}

作者心の叫びである。なんで話が進んのか…

{要らん話しとるからじゃ。}

雑談小説で始めたからな…雑談と雑談の間に本筋が見えるような見えないような…

{嫁を出せ!}

毎回後書きに出るだけじゃ不満か?

あと短編で獣吹雪睡夢譚アップしてます。

宜しければお読み下さいませ

https://ncode.syosetu.com/n0617hd/

{これ神姫好きしか読まないんじゃないか?}

うん、わしもそう思う…

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