カオーの妹忘れてた…
「とりあえず全員呼びましゅね?」
『ああテレパシーで呼びますよ。』
“パーティードロンボー、パーティードロンボー、冒険者ギルドに集合お願いします。”
{ワーム通信の癖に。}
『勘のいい人形は嫌いじゃない。ふっふっふ…』
「なんで殺伐とした空気纏ってるんでしゅかねぇ?」
「趣味だと思うがのう。」
「昔からあんな感じでやすよ?」
(よくこんな怪しい人に娘預けたわねあんた…)
『少女好きに悪い奴は居ないぞ?ロクなのも居ないが。』
(もしもしMP?犯罪者です!)
『なんでやねん!』
(マハトマ・ガンジーすら少女と一緒に寝て手を出さない修行中手を出して謝罪の置き手紙置いて逃げたらしいからな。)
『あんな戦争好きと一緒にすんな!非暴力非服従とか言いながら攻めて来たら暴力使うと公言しとるぞあのジジイ』
(無抵抗主義はどうなった?)
『そんなことは言ってない。QED。だいたい自分がオムツ替えた娘に欲情するか!』
(近親相姦は蜜の味と言う言葉も在るし…)
「みろり先輩…エロ漫画以外も読んだ方がいいでやすよ?」
(光源氏は紫の上を育てて嫁にしてるし…)
『いや究極の下半身男と比べられてもな…』
「彼らは何の話をしとるんじゃ?」
「故郷の文芸の話でやすよ。子供育てて娶る話が有るんでやす。」
『ナベちゃん…あれは誘拐だ。』
(ローラースケート履いて歌唄ってるだけなのに。)
「ある意味大沢樹生は正しかったんでやすね?」
『あの出来婚も全て喜多島舞が謀ってたとすると怖いやね。』
コンコン!
「呼ばれたでまんねん?」
「おやオゴウさん、なんか経験値増えてたよぅ?」
「それで今日は何なんですか?」
「皆さんのパーティーをそろそろランクアップさせようかと思いましてのう。」
「皇帝陛下!わいらのパーティーは護衛任務やってないでまんねん。」
「ドワちゃん、マンキからの帰りの護衛を陛下が認めて下さったのよ。」
『で、B級パーティー確定、あと共和国往復でA級パーティーって事になります。』
「憧れのA級確定なのかい?」
「わしはもう書類書いたからね?」
[お姉ちゃんたちおめでとう]
「ありがとうスライムちゃん…しゃべった?」
『グラトニーオリハルコンスライムのクリムです、そっちはゴブリンカイザーの渡辺くんです。』
「あっしはただのプロレス好きゴブリンにすぎやせんよ。」
(実は前生でナベタツの娘育ててたりしたのよ小合先輩。)
「前生とか…勇者でしゅか?」
『あんだ違うよあたしゃロボットだよぅ。』
「ボヤやん…帰らずの迷宮だけでも勇者の可能性有るでまんねん。」
「その後とかむしろ勇者以外どうするのって話だしねぇ…」
「わしの先見の明も誉めていいのよ?」
「「「偉いね、流石だね、皇帝だね!」」」
<んブタもおだてりゃ木に登る ブヒー。>
『こらJUN付いて行こうとすんな!』
「ねぇボヤッキー、なんでおだてブタがギルマス部屋に来るんだい?」
「オゴウさんを転送ターゲットに勝手に設定したんじゃないでしゅかねぇ?」
「ふざけてはいるが素晴らしい技術じゃのう。」
『これ使い様によっては虐殺兵器になりますけどね。』
「皇帝陛下!いつまでギルドで遊んでるんですか?」
「キサラ…普段は父と呼んでくれ。」
パン!
「しばきますよ?皇帝陛下!」
「今しばかなかったかい?」
『キキョウさん身分隠してる時もミヤビ様しばいてましたよ?』
「美しい薔薇にはトゲが有るんだねぇ…」
「さしずめマージョ様トゲだらけでまんねん。」
「毒も持ってると思うのよ僕ちゃん。」
パパン!
「何本人の前で陰口言ってんだい!」
「マージョ様…素晴らしい張り扇扱いですわ!」
「ありがとうございますキキョウさん。」
『妖艶美女コンビの誕生である…』
「トゲ有りサボテンコンビとかどうでまんねん?」
『昔故郷でサボテンブラザースって西部劇がね…』
{サカイでアミーゴ ハッ!}
『ああそれの元ネタだ。ちなみにギンピーギンピーって植物は一瞬触れば痛みが数年続くぞ?』
「オゴウさんの故郷って地獄か何かでしゅか?」
『いやいやその辺に生えてる訳じゃ無いですよ?』
{そのギンピーギンピーで尻拭いて痛みに耐えかねて拳銃自殺した軍人が…}
『何も知らなきゃ赤いちっこいかわいい花咲くんだけどね…刺毛にトリプトファンとヒスチジンが希なC-N結合で繋がった二環式オクタペプチドのモロイジン含まれてるから…刺毛きれいに取れたら食用にも使えるよ?』
「旦那…なんで食べようとするんですか?」
『そこに食えるものが有れば毒を抜いても食ってやるってのが我々日本人です!』
「(一緒にすんな!)」
『おめーらもフグ食ったりしとろうがよ?』
(はっはっはそんな高級品は…)
『ウナギも血液にイクチオヘモトキシンって蛋白質性の毒持ってるし青梅もアミグダリンって青酸毒持ってるぞ?』
「貧乏人でも口にしてやすね…」
『なおベニテング茸の毒素イボテン酸、ムッシモール、ムスカリンなんかは言われてる程毒性強くなかったりするんだ。当然抜いて食えるぞ。』
(何の勉強してたのやら…)
[ごすじんはなるべくしてぼくらのごすじんになったと…]
「暴食スライム公認ですね旦那。」
『それはいいけどカオーくんエマールちゃん所に行った?』
「いえ実はまだ…」
『何してるんだよ!今から行くぞ!』
「オゴウ様、エマールちゃんはあたしと同年齢ですよ?」
『あ?そうなの?ミヤビ様位かと…』
「原因不明の急病だったんです…」
『まぁ行ってみよう。下手したら呪いにかかってる可能性もあるし…』
「陸上機基地で借りて来るわね?」
『ボヤッキーさん頼みます。10人乗り以上で!』
[ごすじん、エリクサー作っとく?あとドラゴンの血が有れば合成できるよ?]
「1リッターなら旦那にもらったのが有ります!」
[たぶん20ccで足りるよ?余ったら返すね?]
『この中で病気の家族居る人は居ない?居たらついでにクリムに作ってもらう。』
「ボヤやんのお袋さんが病気でまんねん。」
『クリム!10本作ってくれ!使わなきゃみんなが売ればいい。カオーくん、もらっていいかな?』
「もちろん、これは旦那の血液ですから。」
『クリム、頼む。足りない材料はなんとかする!』
{クリムそんなのできたっけ?}
錬金魔法取ってるからな。あとはなろう名物スライムポーション
{レシピは?}
困った時の神託、後に鋼の錬金術師としてクリムが…
{止めろバカ!}




