暢気な皇帝
「新しい宰相について勅令を出すか…」
『陛下何も考えて無いでしょ?』
まずは役所に新しい宰相の立候補者募集要項出さないと…
「昔は指名して終わりだったのにのう…」
『せっかく先代が民主化の種を蒔いたんだから乗ってみては?かなり楽できますよ?』
「そう言えば初代勇者のジョウノさんが絶対君主制と民主制は両立できると言ってましたな。」
困った時のユニット通信、コールマジンガー…あ、もしもし城野さん?
<今ニュースで帝国宰相病気か?ってやってるけどこれ…>
あ、それエキノコックスワームぶち込んだ。
<んじゃ皇帝陛下助けたんだね?>
今横に居られるよ?君主制と民主制両立について話聞きたいとか…
<えっ?今片手だけどいい?>
博士が何かやってるんだな?
「面白い博士~!元気かや~!」
ガラガッシャン!
「ミヤビ様!ははぁ~!」
<土下座しても向こうに見えないよ?>
「コース博士は相変わらずですなぁ…」
「娘がお世話になったようでありがとうございます。」
「オゴウくん、今の方は?」
ミヤビ様のおとっつぁん。
「<え?銀河皇帝?>」
「気軽にタケシトと呼んでください。」
<いやいやそれは…>
と言うか城野さん、君主制と民主制は両立できるって辺境伯たちに言ったでしょ?それで皇帝陛下が興味持って宰相不在の今からやってみようって…
<うん、レポートはまとめてあるよ。そっちに送る手段が無いけどね。>
んじゃ取りに行きます。陛下も行きます?
「是非!」
<待てこら!パレードの準備とか有るだろう?>
いやお忍びだし…
「お忍びで宇宙軍兵器工廠に皇帝連れて来るか?ってか叔母さんに連絡せにゃ…」
<あ~!腕付けてから行ってよ~!レポートは了解。いつでも取りに来てね。>
では帝国国内に向けてわしゃ元気やで放送を…
「今、侍従秘書官達が必死で草稿書いてますよ。」
カオーくんそんな仕事してたのか…
「カオーですと?」
『ええカオー・ガクサ、今スパイやってもらってます。』
「よく仕えてくれたんですがあの事件の時行方不明で疑われて追放されたんですよ…」
『妹のエマールちゃんこの星の病院に居ますよ?レオが聞き出してくれて辺境伯やラインさんが手を尽くしてくれたんです。』
「彼は兄殺害の犯人にされかかったんですよ…わしの不徳の致す所で申し訳なく…」
『謝る機会は有りますよ。カオーくんにもエキノコックスワーム入ってるんで。』
「え?拷問道具と聞いてますが?」
『身体能力と免疫機能が倍になりますし通信できるんで。』
「何故そんな機能を?」
『すぐに死んじゃつまらないでしょ?ああキャティのは身体能力向上は切ってますよ。カオーくんに連絡ならチャンネル1です。』
モニターにカオーの視界が映る…飯食ってるな?
『カオーくん聞こえるか?』
「旦那?これからアターシャに会いに行きます。」
『無理しなくていいよ?もう打ち込んで来たから。今日はどうしても話したいって人がいてね。』
「カラミ辺境伯ですか?」
「わしです。」
「タケシト親王殿下?」
「20年前は庇ってやれなくてすまなかったね。今はオゴウさんの指示でスパイ活動してると聞きました。でも辛くなったら帰ってきてくださいね?」
「ありがとうございます!この命に換えましても…」
『「換えるなつっとんじゃぁ~!」』
「やっぱり旦那と親王殿下似てると思ったんだ。」
『笑うてけつかりますな。』
「頭痛を与えたりは可能ですか?」
『ここのコンソールからペインコントロール呼び出して…』
「やめて!お二人が言うと冗談に聞こえない!」
『んじゃ無事に帰らないと殺しに行くからな?』
「死んでるのを殺すと?」
『ちょっとコツが有るのよ。』
「旦那本気でやりそうだからな…」
『んじゃ気ぃ付けて行ってらっしゃい。』
「エマールちゃんは任せておきなさい。」
「ありがとうございます、行ってきます。旦那、モニター頼みます。」
『了解!頑張って、でも無理しないでね。』
…って訳でカオーくんはアターシャ・ビ・マージョ陣営に引き取られたはずでここからあいつらの経済基盤食い潰してもらう予定です。着服金はカオーくんの臨時ボーナスです。
「全額というのが解せませんが…」
『割合決めてしまうとカオーくんが何か欲しい時に無理する可能性が有ります。バレない様にこっそりじっくりやってもらうためです。また表面に出てこない金ですので全額与えて帝国が損する訳でもなくカオーくんが使った場合はその金額分表面に出てくる形になります。』
「言われりゃそうじゃのう。」
『いやいや俺の言ったの詐欺の常套手段なんですよ?まず帝国は表面に出てこない金が有る時点で損してますから。』
「オゴー様、何のための言い訳なのじゃ?」
『カオーくんに悪いことしてるんじゃないと錯覚させるためですよ。最悪犯人は俺にすればマスコミも抑え切れるでしょうし。』
「だから皇家を悪者にすればいいと言ったのじゃ。」
『今回はそれできないんですよミヤビ様。皇家は被害者でキャティに荒らされた形にしたいんです。では悪漢キャティを倒したのは?となると通りすがりの外道が一番しっくり来るんです。』
「え~と…?」
あ…レオとミヤビには早すぎたか?
「つまり皇家が帝国に在り続けるには皇家も被害者であった方がいい、なら足りなくなったお金はどこに行った?って話です。」
「面白い博士が見せてくれたルパン三世かや?」
「まぁそれでいいです。」
あ…キキョウさんも説明投げた…
「カラミ、ミヤビに説明してくれんか?」
「いやわかってるなら陛下が説明すれば?」
「馬鹿にするな?わしの脳味噌は全て兄上が持っていったわ!」
『わりと本気で皇家の先行き暗くないですか?』
「神輿は軽い方が良い…神輿は軽い方が良い…」
『いや自分に言い聞かそうとしなくても…あのラインさん?
一周回って超名君の可能性がですね…』
「私は無いに全財産賭けられますよ?」
『傾国の君主よりはマシでしょう?』
「素直にはいと言えない…」
『何やらかしたんですか陛下?』
「毎晩国営放送で臣民のみんな、もう寝なさいと…」
『良いことだと思いますが?』
「日によって時間バラバラだったんです…」
{何このおっさん?}
度を越えた民衆思い…にしたかったんだが途中でただのアホになってしまった…
{いいアホなんか?}
アホにいいも悪いもないと思うが?
{ドロンボーは悪いアホやろ?}
お前は知らんだろうがが2000年に怪盗きらめきマンってやっててドロンボー刑事だったんだぞ?
{道理で尻尾を出した3人組の回で知らん名前有ると思たわ…}
その時の名前はルージュ、ヒエール、オンドレーだった。
{また記憶容量無駄に使こうて…}
うるさいわ!




