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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
3 ここが相手の国の中?
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敵の良し悪し

昨日は誕生日でした

おかしいな…もう新展開に入ってる予定なのに…

{迷宮入ったりドラゴン出たりするんか?}

バラすんじゃねぇ!

「じゃぁ基地に行こうか?」

カラミ辺境伯のサイフォーンが槍を研いでいる…JUNが刀を取り出して…リンゴ剥いて配ってどうする?

サイフォーンもエキノコックスワームの打ち込み装置を右腕に増設してある、だが言葉で命令している分咄嗟のスピードは劣ると考えていいだろう。俺の本体はドラゴネットの定位置に帰っている、今回はユニットのみの電撃作戦である。と言うかドロンボー達が基地に居る間にエキノコックスワーム仕込もうってだけなのだが…あとドロンボー達がアンドロイドで有ればエキノコックスワームは仕込めないので今回の作戦自体が失敗に終わるのであるが…

「グラス~車出してくれ~!」

なんで楽しそうなの辺境伯…?

「辺境伯様は戦闘機やメカ見るの大好きなんですよ。仔猫男(キティガイ)落としたポッドとかレプリカでいいから欲しがってたんですぜ。」

『あれ今、仔猫男の改装に使ってんじゃないかな?シート替えたと思うし。』

「オゴウさん、シートって何か有ったんですか?」

『ジム・グルーってスパイが盗もうとして小便漏らしたんですよ…』

「うわっ!ダサ!」

『……レオなんで居るの?』

「みんな乗り込んだ後に逆側のドア空いてたから。」

『海の掟じゃ密航者はサメの居る海に飛び込んでもらうんだぜぇ?』

「師匠は今忍者だろ…うぉう?」

『驚いたかユニットコスプレの術!こんなこともあろうかとドクロマークのバンダナや眼帯をガメラの甲羅の中に仕込んどいたのだ!』

「師匠…暇なのか?」

『みんな寝たあとワッチしながら作ってみた。睡眠は必要無いんでな。ああ新兵の5番は酔っぱらって電柱にぶつかった怪我だから無視してていいよ。』

問題は2番と4番だ…こいつら酔って人民に暴行しようとしたんで関節炎起こしといてやった。おっと車が止まったな?

「カラミだ!昨日の顛末を聞きに来た!」

あ…職員が総出でお辞儀しとる。ドワルスキーとヒエールも居るな。

『JUN、ドワルスキーに3台打ち込め、こっちヒエールに打ち込む。』

{アラホラサッサー!}

なんであいつらの挨拶知ってるんだ?

脛に3台打ち込んでJUNと合流…する前におそらくアターシャであろう女が寄ってくる…

「なんだいなぁ~んだいそのオモチャは?」

宙返りして誤魔化してみる。

「ボヤッキー、あんたまたこんなの作ったのかい?」

持ち上げられた!チャンスだ!手のひらに3台打ち込む!

「え?僕ちゃん知りましぇんけど?」

「アターシャ様、見学の子供が忘れて行った物だと思うでまんねん。」

「あ!」

落としやがった…植え込みの中に転がって排水溝に隠れる。

『JUN、離脱したか?』

{現在グラスのポケットの中。}

『了解、こっちも離脱する。』

ドロンボー達の視神経ハック…全員が違う方向を向いてる今だ!階段に飛び乗って入り口まで駆ける。ユニットの重量では自動扉は開かないか…訪問客と一緒に扉を抜ける。

『現在位置は?』

{第4会議室、このあとキャティが来るらしい。}

『了解、合流する。キャティが座る椅子の死角で待機せよ。』


会議室の中には3人…

『開けてください、小合です!』

「オゴウさんお帰りなさい。」

グラス少佐がドアを開けてくれた。

『細かい事は後で報告しますがドロンボー3人に打ち込み成功!椅子の下で待機します!』

{あるじ、これ服の上からでも入んの?}

『ドロンボーには入った。そっち5台頼む!…来たな!』

「何用ですかな辺境伯?」

「先日の神を覚えて居ますかな男爵?」

『よし座った打ち込め!』

「あああなたの嫌がらせですかな?」

『神通力 神託!』

この戯け者めが!

「面白い嫌がらせを…」

アマテラスの名においてスサノオが天罰を下す!

「またこのようなトリックを…」

「何を言ってるんですかな?」

「貴様らも聞いて居ろう?この声を?」

ほほう皆に聞かせたいか?この建物内の者、聞くが良い。

我が名はスサノオ!本日はそこな矮小なるフレイン・キャティの犯罪を言及しに参った。

先の皇帝殺害犯であるのみならず、自領の領民48名を殺害しておる!フレイン・キャティ!相違無いな?

「出任せd…ゴフゥっ?」

貴様の身体は相違無しと言っておるぞ?

「フレイン男爵!カラミ伯!どうされました?」

貴様まだ生きたいのか?我を謀るのは死に装束を身に付けてからにせよ!

「うぐっ…心臓が…」

つまらん…兵士たちよ、この戯け者を連れて行くがよい!キャティへの仕置こんなものでは無いのでな。

「私達も帰って良いのかね?」

「あの…辺境伯様、先程の声は…?」

「君は神託は初めてですかな?」

「はぁ…お恥ずかしながら…」

「いやいやそれが普通だぜ?」

「我々はミヤビ様の導きにより神様と知己になったんだ。他人が聞くと狂ったと思われるだろうけどな。」

「この部屋のビデオは有りますか?有れば見せて頂きたい。キャティ男爵がいきなりおかしくなったのでね。」

「はい、こちらにどうぞ。」


「その神が男爵に伝えたいと言われましてな。」

「面白い嫌がらせを…

またこのようなトリックを…」

「何を言ってるんですかな?」

「貴様らも聞いて居ろう?この声を?」

この建物内の者、聞くが良い。

我が名はスサノオ!本日はそこな矮小なるフレイン・キャティの犯罪を言及しに参った。


「何か聞こえて辺境伯様に擦り付けてるように見えますが…」

「私達も何か解るかと思って来たのだが…」

「神様の声って凄いですねぇ少佐」

「うちの坊主はそのスサノオ様に喧嘩売って木に吊るされたとかミヤビ様が言ってたな。」

「皇女殿下がですか?」

『神通力 神託!』

ミヤビはここ数百年で最高の巫女である。努々粗末に扱うで無いぞ?

「ははぁ~!」

あ…薬効きすぎたか?んで出る時に見ると…まだ人形探してるよあいつら…仕方ない、車の中のレオに頼んで弟の人形だと言ってもらおう。


「師匠~!」

排水溝から飛び出す。

「師匠!ここに居たのか!」

「なんだい坊やのだったのかい?」

「弟が昨日この辺で落としたと言ってたから…」

「見つかって良かったでまんねん。」

「大事にしてあげるんだよ?」

「ありがとうお姉さんたち!」

車に乗ってから話してみる。

『辺境伯、あいつらあまり悪くは思えないんですが…』

「そうですねぇ…エキノコックスワームは打ち込めましたか?」

『全員3台ずつ打ってます。』

「あの3人…使われてるだけの可能性が出てきましたね…」

「あまり敵に回って欲しくないですなぁ…」

『それは向こうの出方にもよりますけどね…』

当面敵認定している人物にエキノコックス打ち込み祭でございます。

{エキノコックスワームって攻撃できたんか?}

拷問用メカやつっとろうが。

{キャティ血ィ吐いとったが?}

そりゃ肺に潜り込んだら血も吐くし心臓に数台巻き付いたら胸も苦しくなるだろう。

{悪魔やな…}

他所の神は悪魔と大々的に宣伝した唯一神も居るぞ?キリストだけど。

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