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死後の世界は乙女ゲームって聞いたのに・・・  作者: 花水仙
1章 乙女ゲームはどこに?
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10

トップに登場人物を追加いたしました。

なんとか集合場所にしている部屋につくと青褪めたルフィナが契約精霊達に慰められていて王子とマイヤ先輩が強張った顔でソファーに座っていた。

王子は入って来た私を怪訝そうな顔で見ている。


「まさかアデリーナも何かあったのか?」


その言葉にマイヤ先輩とルフィナもこちらに視線を向けて固まった。

ん?何故そんな顔で私を見るのでしょうか。


「アディちゃん、まさかその格好でここまで来ましたの?」


「うむ。主は全く我らに反応しなかったので街からずっとこの状態だ」


「え?ティム?なんで蛇になっているの?」


そういえばあの結界の後にティムが現れて何か懸命に言ってた気がする。

でも私はただここに向かう事しか考えていなかった。

マイヤ先輩に言われて初めてティムが蛇の姿で私に巻き付いているのに気付く。

そういえばスノウは?と思うと私の頭の上にバランスよく座っていた。

どうやら私は頭にスノウを乗せ、体に蛇をまきつけた状態で街中を歩いていたらしい。

そういえばやたらと視線が来るなと思っていたがこれだったのか。

どうやら私はかなり動揺していたようだ。


「主よ。我はちゃんと結界張って歩けと言ったのだぞ?

 なのに聞かずに歩き出すからしかたなくこれでまとわりついたのだ。

 全く今まで気づかないとは修行が足りなすぎるのではないか?」


ティムは人型に戻ると私に説教を始めました。

ティムが話しかけていた事に全く気付かないでいたとは、ティムが怒るのも当然だ。

そして3人からの視線が痛い。


「たっだいまぁ~。アクセサリーの出所分かったよぉ。

 ついでにおやつもらってきたからお茶にしよう!!

 ってあれ?どうしたの?」


ご機嫌に帰って来たナーシャ先輩が部屋の様子を見てきょとんとしている。


「全員戻ったし、情報をまとめよう。

 アデリーナの説教はまた後だ」


・・・。

まさか王子からも説教ですか。

ティムとスノウも王子の言葉に頷いているの見るから察するに長時間のお説教タイムがこの後に待っているようだ。


「アディ、これから悪い話の報告会があるから甘いもので気分転換しよう!!」


ナーシャ先輩、励まそうとしてくれるのはわかるけど、笑顔で悪い話の報告会って何かが違ってる気がするよ。

現にマイヤ先輩のおでこに青筋ができている。

でも確かに、ルフィナも悪い話があるようだ。

私の話もいいものではない。

ゲームの世界では恋と訓練だけの世界だったけど今の世界は全く違う。

この先どうなるのだろうと思いつつ私は気持ちを入れ替えてソファーに座った。


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