母の日のプレゼント!
主人公の陽葵不慮の事故によって異世界転生してしまう楽な生活を望んでいるが
―――――「いやだ、いやだいやだ死なないで」―――
その声が聞こえたときから俺は目の前が真っ暗になった。
別に周りに誰かがいたわけじゃないしそんなことを人生で体験したわけでもない。
俺は生粋の引きこもりもう高校生2年生程度にもなる、最初家を出ようとした理由は風を感じようとかそんなかっこいいことじゃなかった。
母の日くらいは母さんに迷惑はかけたくないといないはずの友達の家で遊んでくるとか言い訳をして家を離れた。
俺の部屋から適当においてあったジャージを着こみ
「いってきます」
と少し大きい声で言うと
「行ってらっしゃい陽葵!」
と久しく忘れていた外出へ、希望の声が飛んできた
外と自分の部屋の空気の違いに驚きながら適当に時間をつぶそうとコンビニへ向かった。
「車とかバイク自分で運転してみたかったんだよなー」
道路の奥のほうから向かってくるバイクを見るなりそんな言葉が思い浮かんだ
ブㇽㇽㇽㇽ
ブルルルルル!
(ちょっと待て!ちょっと待て、それ曲がれんのか?)
あまりにも荒い運転にただでさえ最近運動していなかった体に緊張が走る
「ちょっ、おまっあぶっ」
運転手も今になって
「やばいっ!避けてくれっ!」
声を出したのもつかの間
ギチギチバキィィッ!!
無駄に鍛えられた体がバイクのタイヤに巻き込まれ無慈悲にもえぐられてしまう
それだけならば重傷で助かっただろうしかし後ろに運悪くフェンスを通り抜け工事途中の穴に運転者もろとも落ちてしまった
グシャッ
頭から異音を放ちまたもや運悪く即死ともいかず意識が残ったまま酷死をさまよう
「な、にが、おきた?」
「あぅ、ふふ、母さ、ん母の日のプレゼント、なんも、わた、せ、なかっ」
後悔と自身の血液を口にする。
陽葵死の直前真っ赤に染まった視界から何かが聞こえてくる
「だ、、」
「いやだ、」
「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ」
「いやだ、いやだいやだ死なないで」
聞いたことがない純粋で透き通った声が頭を通ると陽葵の視界は真っ暗になった




