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XDAY5日前
第二軍の旗艦ノーザン2の司令室は殺気立っていた。
「全艦艇65隻出発しました。」
「ワープ可能位置まであと2時間です。」
「全艦艇戦闘体制に編成中」
オペレーターが次々に報告する。
「これで傭兵部隊も終わりですね。」
カンニバル大佐が言った。
「そううなってもらいたいよ」
ヤッケ大将はぼやいた。
「敵に比べて戦力は5倍以上あるんです。大丈夫ですよ、指令」
カンニバルは言った。
「それもそうだな」
結果は2日後には判明する。
フレクスの地表では、パルチザンが活発に活動を開始していた。
「フレクス解放まであと5日。徹底的に足を引っ張れ」
「了解ジム」
諜報の無線からは次々に活動の報告が入ってくる。
「おいおい、こんな活発になって地上部隊は足りるのか」
「ここを抑えれば何とかなるだろう」
残された兵士達は不安を感じていた。
その不安のさなか、いきなり、駐屯場が爆発した。
ミサイルの直撃だった。
サイレンが鳴って、近くの基地からヘリ部隊が飛び立つ。
しかし、ミサイルの発射したと思われるところには人影は既に無かった。
パルチザン活動は更に激しくなっていった。