青のイレブン ワープ
一瞬にして、001は火球と化した。
シンゾバッハはその先を思うことなく、灼熱の中蒸発していった。
中にいた1万人以上の人間はほとんど何も思う間もなく、光の中に取り込まれていった。
火球と化した001は次の瞬間には爆発していた。
すさまじい、衝撃波が傭兵部隊を襲う。
「自爆?」
ローヤルは青のイレブンの分析結果を見た。
「青い稲妻のマッキー被弾、戦闘不能」
「直ちに回収してくれ」
ローヤルは指示をだす。
「全宇宙の皆さん、ノーザンの防衛拠点の大本、001宇宙ステーションが今、爆発しました。
ノーザンの宇宙軍本部により、爆破されたようです。
防衛できなかった責任を取らされたのでしょうか。」
ジミーの言葉が宇宙に響いた。
宇宙軍本部では司令室の全員がホフマンを見ていた。
「何だと、これは反乱軍の攻撃によるものだ」
ホフマンは叫んだ。
全員の非難する視線がホフマンを貫く。
「いえ、私はホフマン元帥の爆破しろという言葉を確かに聞きました。」
オペレーターの声に回りも皆うなづく。
ホフマンは状況が悪い事に気づいた。
「何だと、このまま行くとイヌワタに墜落したのだぞ。」
「しかし、ステーションには1万人以上の軍人がいたのですぞ」
「馬鹿者」
ホフマンは怒鳴った。
「あのまま墜落したら、イヌワタはどうなったと思う。
普通の隕石の比ではないぞ。
イヌワタは廃墟と化したのだぞ。それでも良かったと言うのか」
ホフマンは必死に誤魔化そうとした。
しかし、仲間が殺されたのを見て、皆が納得するわけも無かった。
「どうの甲の言う前に、テロリストらを駆除しろ」
ホフマンの叫び声は司令室の中をむなしく響いた。
自分さえ良ければ良いの?
天罰が落ちるわ。
オペレーターのカミンズは思った。
しかし、その天災はホフマンだけを襲うのでは無かった。
「全機、現状維持、第三段階に入る」
ローヤルは指示した。
「ターゲット把握、宇宙港へ時速300キロで移動中。」
青のイレブンが報告する。
「ターゲットロックオン。ワープ準備」
ローヤルが指示する。
ローヤルの意識の中にノーザンの戦闘指揮車が捕らえられる。
「よし、イレブン。最終作戦開始」
ローヤルが景気付けに叫ぶ。
「了解。ターゲット補足。ワープ準備完了」
イレブンの電子音が響く。
「ワープ5秒前、4、3、2、1、ワープ」
ローヤルはワープボタンを押した。
青のイレブンは赤く光ると、次の瞬間には空間から消え去った。
そして、1瞬後には重装甲戦闘指揮車の前に出現した。




