DDAY2日前
スクリーンは貨物船、エクスペクトの移動を点滅で表していた。
その前方にステーション001が現れる。
エクスペクトから機動歩兵50機が飛び立つ。
そして、ステーション001へ。
ステーションからくものすを散らすように機動歩兵が現れる。
攻撃を仕掛ける、フレクス。
ノーザン側が応戦するが、
「ストップ」
ローヤルが声をかける。
「戦闘開始20分で機動歩兵は半減しているぞ。」
「ノーザンの機動歩兵50機も半減か。錬度も入れているのか」
バーレイが聞いた。
「錬度なんて中途半端な物は入れていませんよ。性能差だけです。」
ケーセ・ハクは応えた。
「このフレクスのダブルナンバーの精鋭を集めているんだぞ。ノーザンのへな猪口兵なんぞ、蹴
散らせるだろう。」
「予想に不確実な要素は入れるべきではありません。」
「基本は我々が1機倒される時は敵は10機は打ち落とされているはずだ。」
スタッドが横から言う。
「いや、20機だ」
「30機」
「そういう不確かな事を言っていると地球時代の日本が思い出されます。」
「何だと」
パイロットに対して対抗しているのはハクのみの1対20になる。
これはきつい。
「判った。皆でハクをいじめても仕方が無い。ハクは今回の結果を元に今後精度を上げていって
くれ。今回は最悪の結果を元にシミュレーションを建てる。」
「最悪でなかったら、どこで引くんだ。」
ジョーが聞いた。
「戦略の最終目標がシミュレートしていないとばらばらにならないか。」
「それもそうですね。バーレーは一番最高の状態をハクと詰めてください。出来たら、ステーシ
ョンを破壊したいんですが・・・・」
「判った」
バーレーがうなづく。
「それとその中間で最終案を3ッつほど建てて下さい。ハクも頼むぞ」
「了解しました。今日も徹夜ですね。」
あきらめ顔でハクは言った。
「あと、2日よろしく頼むよ」