ハルカへの旅立ち
「オウ・タイワ入ります。」
そこへ参謀のタイワがオハラ艦長と入ってきた。
「姫、国王陛下からピンクドルフィンの訓練航海の許可を取ってきました。」
オハラ艦長が言った。
「訓練?」
気のなさそうな声でスウは言った。
「ハルカまでの訓練航海です。」
オウが補足する。
「えっ、ラッセルの所へいけるの?」
「はい、乗組員の戦闘訓練を兼ねてやらして欲しいと言ったら許可が出ました。」
「よく出たわね。そんな許可が」
立ち上がって皆のほうへ歩きながらスウは言った。
「臨戦態勢の今、王族が国境に一人もいないのは問題ではないですかって言ったんです。」
タイワが言った。
「うーん、でも、陛下が許すなんて変ね」
スウは納得しきれないようだった。
「国王もいろいろ考えておられるみたいでしたよ」
オハラとうなずきあった。
国王は散々渋ったのだが、このままではスウがまた、飛び出していったら、大変だと最後は脅したのだった。
「ローヤルのこととなるとブレーキが聞かなくなるんです」
タイワの必死のはったりが利いたのだった。
「判ったわ。ここでくすぶっていても仕方が無いものね。」
元気よく、スウが言う。
「出航は」
「3日後です。」
「直ちに全員に伝えて。」
「了解しました。」
4人は全員立ち上がって敬礼した。
「では、直ちに準備に入ります。」
3人が出て行こうとする。
「ありがとう、みんな。」
その後姿にスウが言った。
オハラはウィンクして、出て行った。




