休日の終わり
「はっくしゅん」
ローヤルはくしゃみをした。
「あら、ローヤル風邪?」
スウがスプーンでローヤルの口にスープを運びながら言った。
まさに、チタがみたら確実に切れるに違いない行為だった。
ローヤルは必死に自分で飲むと抵抗したのだか、スープだけは絶対に自分が飲ますとスウが譲らなかったのだ。
「いや、寒気がした。」
そう言うとローヤルは立ち上がった。
「不吉な予感がする」
ローヤルは衛星軌道から投げられた、憎しみの視線を感じていた。
「そろそろ、エネルギーも貯まったし、準備を始めよう」
「えっ、もう」
スウは名残り惜しそうに言う。
「胸騒ぎがする。嫌な予感がするんだ。」
ローヤルが言うと
「わかったわ。護衛隊長の言う事を聞きます。」
一瞬でまじめなスウ王女の顔に戻って言った。
「誰が護衛隊長なんだよ」
「だって、リゾートで休暇をとるお姫様とおつきって感じじゃない?」
荷物をまとめながらからかい気味にスウが言った。
その時青のイレブンから警報が鳴り響いた。
「来た。」
ローヤルはスウの手を引くと慌てて青のイレブンに駆け寄った。




