スウとローヤル
「エンジン出力80%、メインブースター点火準備」
青のイレブンは一瞬赤く光った。
「よし、行くぜ」
スタッドを中心に10機と5隻の小型戦闘艇が続く。
スタッドは前の2機を破壊する。
そして、ジョーが3機、ロビーナも2機、
前が空いて、包囲網から抜け出す。
「よし、抜け・・・えっ」
何と、その前にもモレルアツの機動歩兵部隊100機が待っていたのだ。
「くっそう、何とかしないと」
慌てて、旋回しつつ、スタッドは穴が無いかどうか考える。
しかし、穴はなかなか見つからない。
スタッドのあせりはピークに達した。
地上では傭兵部隊とノーザン軍との銃撃戦が続いていた。
急襲した、傭兵部隊だが、数の上ではノーザンの海兵隊のほうが多かった。
徐々に広場の一角に追い詰められ出した。
そこへスウらのフライングカートが到着する。
上空からミサイルをノーザン兵の背後に撃ち込む。
爆発で浮き足出した、ノーザンに対して、傭兵部隊が反撃に転じた。
スウはローヤルのそばで、フライングカートを飛び降りると、ローヤルに駆け寄る。
「スウ、何故来た?」
慌てて、ローヤルが言った。
「どじな奴を助けに来たのよ。」
スウはローヤルの拘束具をはずそうとする。