XDAY
コレオ宇宙港の一角の地下、平服に重火器を持った人々が次々にマンホールから現れた。
そして、地下坑道の通信配線を切る。
その上の兵士の群れにミサイルを叩き込む
そして、警戒していた、軌道歩兵にミサイルが襲い掛かる。
「よし、続け」
地上では各地で爆発が起こった。
地下にもぐっていたフレクスのパルチザンが一斉蜂起した。
「総司令。コレオ宇宙港で爆発が起こりました。パルチザンの攻撃です。」
「中央公園でパルチザンの襲撃が」
「第二駐屯場が教われました。」
「各地で被害多数です。」
「おのれ、襲撃地点に援軍を」
「指令、一斉蜂起のようです。攻撃地点は20箇所以上」
「推定1万人以上のパルチザンです。」
「何だと、敵の一斉蜂起か」
ヤッケ大将は唖然とした。
「全艦隊に第一級戦闘配置、敵が襲撃してくる可能性があるぞ」
「指令、本艦隊の右翼部分上空に多数のワープアウトあり」
22艦隊が全滅してから、臨戦態勢をとっていた第二軍の主力は固まっていた。
その上空にワープアウトしてくるとは。
「全艦迎撃用意、全機動歩兵出撃」
フレクス部隊はワープアウトと同時にミサイルを四方八方にいっせいに発射した。
「迎撃しろ」
40隻は対空ミサイルと隊空砲、あと、ミサイルを回避するために、散開する。
迎撃するので対応が遅くなる。
その隙に全機動歩兵を各艦から発進させる。
艦隊が乱れた所にフレクスの傭兵部隊が突入した。
「フレクスの諸君。我々は帰って来た。今までの苦労は報われた。
これより、フレクスを解放する。」
ローヤルは青のイレブンのコクピットからフレクス中に放送する。
「行くぞやろうども」
その一斉放送を元に、更に民衆が蜂起した。
もはや、地上のノーザン軍のかなうレベルではなくなった。
地上部隊はほうほうの呈で逃げ出した。
と言っても、逃げる所はなかったが。
「全艦、眼前の敵を叩け。我々はノーザン最強の2軍の主力である。
フレクスの寄せ集めの傭兵部隊に負けるわれは無いぞ。」
艦橋で、ヤッケ大将は命じていた。
ノーザンの第二軍は戦慣れしてはいた。
幾多の戦場で、戦って来た慣れもあり、当初の動揺はすぐ収まった。
しかし、傭兵部隊のほうがノーザンの2軍よりもはるかに戦闘慣れしていた。
半減したとはいえ、錬度の違いははっきりあった。。
更にリッキー、はじめ、シングルの戦闘能力は圧倒的に違った。




