エピローグ
エピローグは、ほとんど主人公視点です。
「ここは、どこだ?」
…確か昨日は、一級回復師試験に合格した俺達3人に、孤児院の皆が合格パーティーを開いてくれて、その後はいつもの日課をこなし、自室に戻って、お祈りして寝たはずだ。
「…つまり、夢の中って事か」
「その通りよ」
どこかで聞いた事のある女性の声が聞こえた。
二度とは聞けないと思っていたその声に、俺の心は震えた。
「母さん? じゃない! 女神様だ!」
「うんうん、良い具合にプログラムが作動しているわね。それで、どうかしら? 完全に思い出した?」
「……思い出した。と言うか、こんな事が出来るなら、俺が、さんざん悩んでいた時に出て来てくださいよ! 何で今更なんですか!」
俺の言葉に彼女は、愉快そうにあっけらかんと言い放つ。
「ふふっ、そんなことしても無駄なのよ。全部忘れてしまうから」
忘れる? ってことは、実は今までにも夢の中に出てきて、俺を励ましてくれたのだろうか。
「まさか! 今回が初めてよ」
「やっぱりひどい! それに、相変わらず考えを読まれた!」
俺の心の叫びを完全に無視して、女神様は、にこやかに話し出す。
「今回は、あなたに良い話を伝えに来たのよ」
良い話? でも前回も、良かれと思ってやってもらった事が結果的に俺を苦しめた。
女神様の良い話は、俺にとってそうとは限らない。
そんな事を考えていると、女神様は心外だとでも言うような表情で説明してくれる。
「そもそも、私は大した事はやって無いわよ。例えば、あなたの魔素親和性が高いのは、私が魂の形質に合わせてあなたの心身を直接創造したから起こった事なの。必然的に、あなたの思考力は私に性質が近いわけよ。自由魔素は、私が奇跡を起こすために特別に調整されているの。だから、あなたが神の子って言うのはある意味当たっているわね。人は皆、神の子なのにね。ああ可笑しい。何だか笑っちゃうわね」
「ちっともおかしくありません! 糞チートでしょうが!」
駄目だこりゃ!
あまりにも認識に差があり過ぎる。
女神様は、個人の特殊性なんてどうでもいいと思っているのかもしれん。
彼女は、心底不思議そうな表情で俺に話しかける。
「私から見たら、あなたの力なんて原子以下ね。他人と比べても大差ないわよ。それに、魔素使用制限がある世界なのよ。何が問題でも?」
俺は唖然とする。
何を判断するにしても、物差しが違いすぎるんだろうな。
神と人では当然だな。
「…はぁ、今更文句を言っても、どうしようもありませんね」
確かに、もう決着がついた事だしな。
だが、気分は複雑だ。
俺の様子を見て、さすがに女神様も優しい口調で話しかけてくる。
「あなたを創造する時に、特別扱いした訳じゃ無いのよ。それ以外は、あなたの魂の容量が規格外だったから起こった事なのよ。…まあ、トリプルギフトは別にしてね」
そうだ、トリプルギフトって、何で俺だけなんだ?
俺の疑問に女神様はそっけない。
「どうせ忘れてしまうのに、これ以上の説明は無駄だと思うわ。…まあ、この際だから説明しましょう。簡単に言うと、あれは世界のシステムとは別に、私があなたの魂にくっつけたからよ。おかげで色々助かったでしょ」
確かにそう言えるが、何というか納得がいかん!
俺がどれほど悩んだかを考えると、プラマイゼロだ。
「まあ! 失礼ね。今の時点でゼロなら、これからはプラスにしかならないでしょ! しかもあなたの『防御』ギフトは、魂の成長と共に強化される優れものよ。普通のギフトとは違うのよ」
「それが問題なんですってば! …でも、確かにあった方がいいですね。納得できない部分はありますが、お礼を言っておきます。ありがとう、女神様」
女神様はクスクス笑うと「素直が一番よ」と俺の頭をなでた。
すっかり気分の良くなった俺は、女神様に笑顔を返した。
話を元に戻すとしよう。
「俺にとって良い話って何ですか? 女神様がわざわざこんな事をしてくれるんだから、期待出来ますね」
「残念、あなたはもう体験済みの事よ。以前にいきなりスキルが手に入った事があったのを覚えているわよね。こちらの都合で、あなたに経緯を説明してから、スキルを与えようと思うの。このプログラムを作成したのはその為よ」
何だって? いくらなんでも女神様が直接介入するような事は無いだろうと考えていたのに。
それは、記憶が戻った今でも変わらない。
以前に、神様達は人の生活には干渉しないと説明されていたし、更に別れ際には死ぬまで会う事は無いとまで言われていたからだ。
理由はわからんが、とりあえず礼だけは言っておくべきだろう。
「あれは、あなたの仕業だったんですね。…ありがとうございます。おかげで、親友の母親を助ける事が出来ました」
「いいえ、あなた自身の力よ。私は、あなたが心から望むスキルを3つ、優先的に与えるようにシステムに介入しただけ。あなたがあの時、心から望まなければ何も起きなかったわ」
それでも、俺に力を貸してくれた事には変わりはない。
この場合、直接的とか間接的とかは関係ない。
俺は心から、女神様に感謝した。
女神様の姿を見ると、何となく嬉しそうに見えた。
「そこで、本題よ。残り一つのスキルをこの場で決めてほしいの」
「おーい、何でそうなるんですか。俺は、美味しい物は最後まで取っておくタイプなんですけど」
「そこが問題なのよ! あなたはこのままだと、相当に年を重ねるまで、都合よくスキルを願う事は無いわ。自分で努力して、必要な魔術をスキル化してしまうでしょうね。そして、そんなあなたが望む事は、かなり危ない事よ。ちょっとぐらい無茶したって構わないけど、システムに優先的に組み込んでしまったから、とんでもないスキルが手に入っちゃう場合があるのよ。世界の理に触れる可能性が高いわ」
そんな馬鹿なと言いかけ、考え直す。
そうかもしれない。
ナタリーメイ院長先生の言葉を是とする俺は、自らの努力で成果を勝ち取ろうとするだろう。
高齢者になれば、人が出来る事はたいてい出来るはずだ。
そんな風になった俺が望む事は、人の領分を越えるかもしれない。
「そもそも、世界の理って何なんです?」
忘れてしまうだろうが、とりあえず聞いておきたい。
「管理者から見て不都合な事よ。正義とか悪とか関係ないわ。例えば、人が生き物を殺すのは構わない。例えそれが人であってもね。でも、絶滅させたり数を減らしすぎるのは駄目よ。バランスが崩れるとめんどくさいでしょ。それに、知的生命体が子供を産まないのもダメ。私達の目的に反するわ」
色々と疑問が出て来た。
この際、全部聞いてしまおう。
女神様の説明によると、そもそもこんな回りくどい事をするのは、神様達の取り決めにより色々と制限があるかららしい。
例えば、女神様が名前を名乗れないのも、俺が異世界から来た事を自覚できないのも、その制限に引っ掛かるからであり、世界の成り立ちに関する事を下界の者に教える事自体が、ご法度らしい。
そして、一番驚いたのは神様達の目的だ。
ものすごく手間をかけて世界を創っているくせに、どう考えても、その目的は繁殖活動だ。
いいや、優れた魂が神様を生みだすと言うなら、その生育装置を創っていると言うのが正確だろうか。
『人は皆、神の子』は、確かに間違ってないのかもしれない。
だが、人生とは何かを考えると、虚しく感じてしまう。
輪廻転生を繰り返した結果、多くの魂が無に帰すと言う真実を聞いた今ならば。
こんな話は、聞きたくなかった。
いっそ、知らされない方が幸せだろう。
人生を精一杯生きるのが、人の領分だと俺は思う。
神様達が、人に真実を教えない理由が何となく解った気がした。
俺の気持ちを気にした風もなく、女神様は話し続ける。
「魂って、生育が難しいのよ。私達が下手に手を加えると、良い結果につながらない場合が多いの。だから、管理者は人の生活には関わらない訳よ。人生を精一杯生きる事が一番効率が良い事は、経験則で解っているわ。あなたの考えと一致するわね。うん、やっぱり優秀ね」
彼女が魅力的に微笑むと、世界が変わった様な気がした。
あっという間に、俺の気分が良くなる。
単純かもしれないが、女神様を嫌いになる事は、俺には無理みたいだ。
「ふふっ、ありがとう。あなたはいい子ね。成人したら、すぐに結婚してみたら? 優れた魂は、優れた肉体や精神によって育まれる確率が高いわ。そして、魂の形質も遺伝の影響を受けるの。私としては、人の中でも優良種であるあなたには、じゃんじゃん子供を作って、子孫を増やしてほしいのよ」
「いや、そんなこと言われても、夢から覚めたら忘れちゃいますから」
「…やっぱり、もったいないわね。そうだ! 『託宣』を使って指示しようかしら。あなたのハーレムを作るように」
「ホント、勘弁してください。これ以上、厄介事はたくさんです」
全く、とんでもない事を言う女神様だ。
女性の恨みほど、恐ろしい物は無いというのに。
俺は子供はたくさん欲しいが、愛する人との間だけで十分だ。
何とか話を俺から反らそう。
「俺にこだわらなくても、見込みのある人相手に、加護やスキルを優遇したらどうですか?」
「加護やスキルはシステムで運営されているから、あまり無理は出来ないわ。だからと言って、直接的に知的生命体に手を加えるのは禁止されているの。だけど、あなたのような場合は例外で、特に送還時はその限りじゃなかったのよ。あの時、あなたの魂なら、人としての上限を超える力を持たせる事も出来たのよ。だから本当は、もっと優れた固体にしたかったけど、地球世界の管理者の反対で能力強化しなかったのよ」
……神様ありがとう。
あなたは、俺が本当の化け物になる所を救ってくださいました。
この際、俺の婚約者に対してした事は、すっぱりと忘れます。
あれ? そういえば地球の家族達はどうなったのかな?
「私は、管理外区域の事まで知らないわよ。でもそうね、地球とルミネシアとでは時間の流れる速さが違うから、地球では、あれから80年以上は経ってるわよ。多分あなたの知り合いは、ほとんど残っていないはずよ」
なるほど、黒部義人は本当に死んだんだな。
もう日本で、彼の記憶が誰の心の中にも残っていないなら、このままルミネシアで生きて行く事こそ大事だろう。
俺はもう、ヨシト=ウッドヤットなのだから。
「解りました、つまり、俺が今望むスキルを頂ける訳ですね」
「そうよ、でも、何でもありには出来ないから、そのつもりでいてね」
俺は考える。
別に、今の能力でも生きて行くには十分なのだ。
だったら、戦闘系のスキルにしようか。
そして、相手は考えるまでもない。
「例えば、魔物を一撃で殺す能力はどうでしょう?」
女神様は、俺の心を射抜く様な視線で見つめている。
「あるけど、許可出来ないわ。本来、人に扱える種類のものじゃないのよ。普通なら、いくら望んでも手に入らないスキルよ。…ただ、あなたの場合、この世界に来てから順調に魂が成長しているから、今の時点でも確率がゼロじゃないの。そして、スキルを一度でも使うと、人の器を保てず、多分暴走して魂ごと消滅するわね」
なるほど、その危険性があるから女神様が接触してきたのか。
俺にとって良い話と言う女神様の言葉にも納得できた。
スキルが手に入っても死ぬんじゃ意味が無いからな。
だが、魔物関係は押さえておきたい。
奴らは、人の敵なのだから。
「そうね、制限されたオリジナルスキルになるけど、ある特定の種類を殺す物なら許可出来るわ。でも、すぐ亜種が出てきて、結局は何の意味もないわよ。やめといた方がいいと思うわ」
そう都合よくは行かないか。
でも、そもそも魔物って一体何なんだ?
世界の理を外れた化け物って事だけしか知らないけど。
すると、その疑問に答えてくれる女神さま。
「魔物は、惑星ルミネシアの抗体が生き物の姿を取ったものよ。まあはっきり言って、いない方が都合がいいけど、世界の成り立ちから言って仕方ないわね」
その言葉に、俺は驚く。
抗体だって?
それでは、惑星自体が生命体じゃないか。
「違うわよ。ルミネシアは、惑星としてシステムにより意志付けされているに過ぎないの。例えば、恒星の周りを回るとか、自転するとかがそれね。そもそも考えてみなさい。こんな減衰の激しい世界で、地球みたいな物理法則に任せていたら、あっというまにルミネシアは恒星ピアに突っ込んで知的生命体を育むどころじゃ無くなるでしょ。だから、ルミネシアは生き物じゃない。でも、緩やかな意志を持っているの。例えば深く穴を掘ると、自らを守ろうとして抗体を吐きだすのはそんな理由からよ」
「それが、ホットスポットですか?」
「少し違うわ。通常のホットスポットは、ルミネシアが地表を浄化する為の物で、それほど苛烈なものじゃないわ。だけど深い穴をあけた場合は、その一帯に人の体で言う瘡蓋が出来て、生命は千年くらいはその場所に住めなくなるの」
なるほど、惑星にとって俺達は、体表に潜むダニや細菌と一緒なわけか。
…これは、下手に魔物関係に触らない方が賢明かもしれない。
出てきた奴を叩く。
それが正解だろう。
大地が無くては、人は生きていけないのだから。
そうなると何を望む?
此処での事は忘れてしまう。
俺は、人並み以上に優れた力を持っている。
だけど得られる力は、人の領分の範囲内だ。
それらは、努力すればほとんどの場合は手に入る。
つまり狙い目は、強力なオリジナルスキルだろう。
だが、それで正しいのか?
俺は、タラチナさんの事を思い出す。
過ぎた力は制御できない物だ。
彼女の嘘を見抜く力や、俺の『防御』ギフトのように。
俺は、この世界に来てから今までの事を思い出す。
何を学んだか、何が必要か、人であるなら何が大切なのかを。
答えは一つだった。
そして、自らの希望を思い描く。
「そんなのでいいの? …はぁ、何と言うか、人の考える事は理解不能ね」
女神様は、珍しく溜息をついたが、俺の希望をかなえてくれる。
「目が覚めたら、あなたは新しいスキルが備わっている事に気が付くわ」
「はい、本当にありがとうございました」
これで、本当に女神様と会う事は無いだろう。
名残惜しいが、これでお別れだ。
「ふふふっ、それは違うわよ。あなたとは毎日会っているのよ。お祈りの時にね」
俺は納得した。
それなら、もう何も寂しい事は無い。
例え俺が覚えていなくても、女神様が知っていてくれるのなら、ヨシト=ウッドヤットは永遠に一人では無いのだから。
「それでは女神様、またお会いしましょう」
「ええ、またね。黒部義人君。いいえ、ヨシト=ウッドヤット」
そうして俺は、幸福な夢から覚める。
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ヨシトは、自室のベットの上で目を覚ますと、むっくりと起き上がる。
「……なんだ、夢か。あれ? どんな夢だったかな?」
何だか、幸せな夢だった様な気がする。
いいや、悪夢も一部混じっていたかもしれない。
だが、前世の記憶ならともかく、夢の内容など忘れるのはよくあることだ。
気にする事も無く起きて顔を洗おうとして、彼は違和感に気付く。
(…これは、オリジナルスキルが手に入っているのか?)
夢の中で、何かあったのかもしれない。
ヨシトはスキルの内容を確かめ、妙に納得する。
(これは、今の俺にとっては、それほど必要ないかもしれない。だけど、何よりこの場所には、最も必要だろう)
ふと、自分のなんちゃって母親の事を思い出した。
(何の関係も無いだろうに)
自分のナイーブな心に苦笑する。
そして、女神様に感謝する。
(相変わらず、俺は規格外だな。…でも待てよ?)
ヨシトは、マリアネア第二孤児院に来てから、今まであったの事を思い出すにつれ、このスキルは、彼自身の成長の結果得られたものだという、非論理的な確信に至った。
彼は自室から出て、保護者であるナタリーメイ=ウッドヤットにスキルが手に入った事を伝える為に一階に下りると、タラチナ=イシュタリアの姿を見かける。
どうやら彼女は、泣いている子供をあやしているようだ。
その子は人間族の男の子で、名前をロヒトという5歳児だ。
確か、父親が一年半前に殉職し、獣人の母親が病気がちの為、ナタリーメイ院長が一時的に預かっている子供だったとヨシトは聞いている。
ロヒト君は、さめざめと泣くと、タラチナに向かい悩みを打ち明ける。
「お母さんは死んでしまうのかな? 僕を捨てたのかな? 僕が生まれたから、母さんは体を悪くしたんだ。僕は自分が憎い。僕なんて生まれてこなければよかったんだ!」
「泣かないでロヒト君。そんな事無いから」
タラチナの言葉も彼には届かない。
ヨシトは、黙って彼に近付くと優しく声をかける。
「ロヒト君、きっとお母さんは大丈夫さ。お兄さんが歌を歌ってあげよう」
「歌なんか聞きたくない!」
ヨシトは微笑みを浮かべ膝をつき、ロヒト君の両肩にそっと手を置く。
「歌はね、苦しい事や悲しい気分を吹き飛ばしてくれるんだ。ロヒト君が悲しいとお母さんも悲しいよ。想いは力になるんだ。君が元気なら、お母さんは病気と闘う元気が出るんだ。だから、嫌な気持は吹き飛ばしてしまおう」
ロヒト君は涙を止められないが、それでもしっかりと、ヨシトの顔を見つめる。
「本当に?」
その言葉に頷くと、立ち上がったヨシトは歌い始める。
『喜びの歌』を。
彼の低く、それでいて澄んだ、何より心に染み渡る歌声が孤児院に響く。
それは、苦難や悲しみに癒しを与える歌。
楽しかった事、嬉しかった事、辛い思い出さえも生きる希望に変える魔法の歌。
そして、歌っている彼自身の想いさえ辺りに伝わり、喜びが駆け巡る。
すると、歌に誘われて多くの孤児たちが現れる。
ヨシトのそばに集まると、一緒に歌を歌い出す。
ロヒト君も笑っている。
院長室からナタリーメイが顔を出し、瞳を閉じて子供達の合唱を聞く。
タラチナは喜びの涙を流し、みんなの歌う様子を幸せそうに眺める。
近くを通っていた、ルシア=アドバンスも何事かと飛んできて、目をまん丸にしてそれを見つめる。
そして、歌が終わる。
盛大な拍手にマリアネア第二孤児院は包まれる。
ヨシトは、己の体験を噛みしめ叫ぶ。
「人生は素晴らしい! 生まれて来て本当に良かった!!」
オリジナルスキル『喜びの歌』は彼の心の結晶だ。
今までの苦しみや、将来の不安さえ生きる力に変える事。
それこそが、ヨシト=ウッドヤットがこの異世界に来て、多くの人達に出会い、手に入れた最高の力なのだから。
(完)




