瀕死状態の結奏
同所 3階
結奏「にしても寒いよ~。なぁんでここまで気温下がるかな。」
と、わたしは、独り言を呟きながら進んでいた。そして4階に着いた。
ここも収穫ないんだろうなぁ~と思いながら、階段を上がったら、
時空保護装置があった。これで分かった。こっちゃんは、4階に居る。
わたしは真剣だった。さっきみたいに、コイラ検事が襲い掛かって
くるのも不思議では無いし、もしかしたらこっちゃんが友情なんて
関係なく、起爆させてくるかもしれない。つまりわたしの命は、
こっちゃんの手のひらの上だ。ってか、こっちゃんに殺害されるのが願b…((
壁が少し削れている…。こっちゃんもコイラ検事と戦ったのだろう。
コイラ検事の場合、どんな手を使っても使ってでも、犯罪者を食い止めようとするからなぁ…。
そしてわたしは見つけてしまった。ドアノブが少し変形している部屋を。
孤晴『なんで分かっちゃうかな。』うわビクった。
結奏「わかりやすいよ…。」
孤晴『結奏にやっぱ隠し事は無理だよ…。なんでも見抜かれちゃう…。』
結奏「なんでもじゃないよ。まだこんなことをした原因が分からない。」
孤晴『分からなくていい。分かってどうする。』こっちゃんの声色が変わった
結奏「えっ?」
孤晴『原因が分かったって、どうせ何も変わらない。』
こっちゃんが怖いよぉ…。
孤晴『もういいよ。』ブチッ
わたしは嫌な予感がした。
ドゴォォォォン
そう、わたしの予感は的中した。しかも勢いよく瓦礫が当たった。
結奏「痛った・・・!」わたしがそう叫んでいる間に、こっちゃんは次の
攻撃を準備していた。黒霧だ。黒霧は視界が悪くなるほか、肺に溜まり、
空気が吸えなくなる。運の悪いことに、空気調節パイプが破損している
ため、簡単には黒霧はなくらないだろう。・・・苦しい・・・。わたしは
知らず知らずのうちにこっちゃんの逆鱗に触れていた。
遙申「姉さん!?あれは酷いよ!?」
孤晴「いいんだ・・・。あれで・・・。」
姉さんは冷酷だった。この短時間で、人をも殺害してしまうような表情だった。
・・・ダメだ・・・。結奏だけは・・・。 ピッ
次の瞬間、黒霧が消えた。
結奏「ゴホッゴホッ・・・苦しいぃ・・・。」ガチャ
扉があいた。そこに居たのは、心配そうな顔をしてくれる遙申君と、
無表情のこっちゃんだった。
孤晴「結奏・・・大丈夫・・・?」
結奏「大丈夫だよ・・・ゴホッゴホッ・・・うぅぅぅ・・・。」
孤晴「絶対大丈夫じゃない。取り敢えず入って。」
結奏「大丈夫だぁーって!平気平気!」
孤晴「そう。ならいいんだけど。」
嘘つけ自分。身体自身は嘘つかない。物凄く苦しいだろうが。
なんでこんなところで意地を張っている。なんで拒むか?それは
わたしの身体が限界を示しているからだ。なんつって((
と、こっちゃんが扉を閉めた。
追い打ちをかけてくるかのように、次の瞬間・・・
コイラ「あっらぁ?なにしてるんですかこんなところで」
ヤバい、殺される。
結奏「・・・」声を出さずにいた。
コイラ「・・・もしや・・・、アイツに殺されかけたんですか?」
結奏「いや別に・・・」
コイラ「顔が疲れきってますよ。」
結奏「いや疲れてません。」噓を通さないと・・・
コイラ「もうすぐで、観音転が着きますからね?」
結奏「?!」
ダメだ。間違いなくこっちゃんは殺されちゃう。なんとしてでも・・・
ん?確か時空保護装置を張っていた・・・。ならいい・・・のか?
コイラ「ん?この装置は?」あ。
結奏「さ、さぁ・・・。いったい何でしょうか・・・。よく分かりません・・・。」
バカっ!バレちゃうでしょーが!
コイラ「・・・、でも厄介なものには変わりないはずです。壊しましょう。」
!!!自分の命が大切だとはいえ、こっちゃんが殺されても困る・・・。
結奏「ダメです!」死を覚悟しての言葉だった
コイラ「・・・、やっぱりアイツの仲間か。」
結奏「んぐっ?!」極太の破壊光線が直撃した。
コイラ「最初からこうしておけばよかった。無駄なことしたなぁ。」
結奏「・・・・・・。」血が大量に出てくる。うぅ・・・ ブチ
孤晴『コイラ検事?』切れ気味の声をしたこっちゃんがコイラ検事に
話しかける。
コイラ「こいつもお前の仲間だったんだな。」
孤晴『結奏は今弱まっている。光線によるものじゃない。
黒霧によって、私が弱まらせた。』
結奏「こっちゃんになら、殺されてもい((」
コイラ「あぁもう!いい加減出してもらえませんかねぇ!?」
孤晴『・・・じゃあ、なんで閉じ込めたと思います?』
コイラ「知るかよ!」
孤晴『であと・・・、コイラ検事。貴女は出しませんから。』
コイラ「は?」
孤晴『閉じ込めた理由は分かってないし、なにより・・・私の親友を
瀕死状態にして・・・。』
ドゴォォォォン
コイラ「噓だろ?!」コイラ検事の真上の天井が爆破し、瓦礫の下敷きに
なった。いくらロボットとはいえ、これはきついのでは?
孤晴「結奏、入って。」
同所 管理室
孤晴「結奏、ごめん。大丈夫?」
結奏「・・・大丈夫・・・じゃない。」
孤晴「やっぱり・・・。あそこのベッドで休んでなよ。」
結奏「そうする。」と、上から縄梯子が下りてきた
遙申「はい姉さん、救急箱・・・。」




