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元天才子役だった俺は平穏な高校生活を謳歌したい  作者: 86
第3章

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第127話 偶然?

 俺たち男子5人が更衣室から歩き、プールの場所まで到着するとまだ愛花たちは姿を現しておらず、俺たちは静かにその場で待つ事とする。


 男子の方が女子より着替えが早く終わるのは仕方のない事なので俺たちは適当に雑談をしながらその場を過ごす。


 海斗たちはさっさと遊びに行けばいいのに、とは思ったがどうやら海斗たちも誰かを待っているようで俺たちの近くで時間を過ごしている。


 それから数分くらい経過してからようやく愛花たちが姿を現した。


「あ、愛……」


 俺は愛花の姿に気づきすぐ声をかけようとしたが、愛花、葵、小豆の3人のその水着を纏った普段とは違う美しさによって目を奪わ言葉が出なかった。


 愛花は髪の毛と同じ赤色のビキニを纏っており、葵は大人っぽい黒いビキニを身につけていた。


 2人はこの前皆で買いに行った時とは違う水着を着ているようなのに対して、小豆だけこの前買ったばかりの淡い水色のビキニをその身に纏っていた。


「ま、まぁ皆綺麗なんじゃないか?」


 ここで褒めないのは男じゃないと思い、俺は少し頬を赤らめて顔を逸らしながらもきちんと女性の綺麗な姿について正直に言葉にした。


「ふっ、これがビキニに着られるってヤツだな。愛花はやっぱりスク水の方がいいだろ」


 ……どうやら約一名だけ男の風上にも置けないヤツがいるようだが、その様子に愛花以外の全員がクスクスと笑った。


 一方で当の本人である愛花はムキーッと怒りを露わにしており、千影に対して「アンタも湊くんの横に並ぶと地味よね」と反撃の言葉を口にした。


 もうこれは犬猿の仲を通り越して仲良いだろお前ら、とは思ったもののそれを口に出すと2人に睨まれそうなので心の中だけに留めておく。


「そんじゃ、俺らは行くか」


 俺はもう待ち合わせの相手は来たし、いつまでもここに留まっている理由はないのでさっさとこの場を後にしようとしたら「あ、ちょっと待って」と海斗に呼び止めらる事になった。


 俺は首を傾げながらが海斗の方を向くと、海斗は更衣室の方を見つめながら「ようやく来た」と言葉を発する。


 海斗のその言葉に俺たち星宮グループの面々も同じ方向に視線をやるとそこには一言で言うと天使がいた。


 周りの視線をいっぺんに集める美少女たち。


 しかしそんな視線を気にしないかのように彼女たちは真っ直ぐと俺たちの、いや俺の前まで歩いてくる。


 その表情からは驚きが読み取れたが、それは俺も同じだった。


 まさか彼女たち……七瀬彩葉、赤羽友里、如月陽毬の青嵐高校の美少女3人がそこにいたのだ。


「なんで湊が……」


 彩葉が少し驚きながらも嬉しそうな表情で俺の顔を見てきたが、すぐ隣にいる愛花たちの存在に気づくとその視線はキツくなった。


「ふーん、あたしより二階堂さんたち優先したんだ?」


 何故か怒気のこもったような声でそう声をかけられて俺はどう答えればいいか分からず、逆に火をつけてしまう事になる。


「何を怒ってるんだ?」


「……は?別に怒ってないし」


 ……いやどう見ても怒ってるだろ。


 しかし何故彼女が唇をツンとしているかが分からない。


 俺が怒っている彼女になんて声を掛ければいいか迷っていると、彩葉の隣にいる友里が自身のビキニを指差して何やらジェスチャーをし始める。


 最初はそのジェスチャーの意味が分からず首を傾げたが、すぐになんとなく意味が分かって俺は彩葉のビキニに目をやる。


 彩葉のビキニは特に派手なものではなく、白いオーソドックスな物であった。


 だけどそのシンプルなビキニが彩葉の美しさを際立たせていて俺は思わず見惚れてしまいながらも言葉を口に出した。


「……あー、そのビキニよく似合ってるぞ、彩葉」


 さっき愛花たちを褒めたように自然と褒めれば良かったのに彩葉の水着を褒める時はさっきの非じゃないほどに緊張してしまい顔が真っ赤に染まっていくのが自分でも分かる。


 横目で彩葉の顔を確認してみると、彩葉も頬を赤く染めており下を俯きながらも「……ありがと」と言葉にした。


 そんな俺たちの様子に愛花は何故かむぅ、と彩葉に対してムクれているが、隣にいた海斗は微笑ましげな視線を寄越してくる。


「じゃ、じゃあせっかくだし皆で遊ぶか!」


 俺はその海斗の視線に居た堪れなくなり、話を逸らすようにさっさとプールの方へ足を向ける。


 俺の言葉に皆が各々頷いてから歩き始める。


 そこで俺は何か忘れてるな、って思い一瞬頭で考えたが、すぐにピンときて友里と陽毬の近くまで側により「2人ともその水着よく似合ってるな」と声をかける。


 まさか自分まで褒められるとは思っていなかったのか2人とも顔を紅潮させていく。


「ま、まぁ、ありがと」


「湊っちのくせに生意気!」


 そんな2人の反応に俺はニッとだけ笑ってから再度海斗の横に並んだ。


 美少女を大量に連れた俺たち男子への周りからの視線はすごく痛く、呪い殺されるのではないか、と思ったのは内緒である。

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