↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEVIL'S  作者: 悠平
PR
5/5

4 危機

 キャンピングカーの中で康平はうめいていた。肩を迸る激痛と悪寒が体と精神を襲う。

 その視界の外で、“悪魔”は立っていた。黒光りする手に、銀色の爪が生えている。そこには拳銃らしきものが握られている。顔には大きな突起物が生えていた。目は銀色に光っている。人間離れしている体格は悪魔と言うより野獣だった。

 悪魔はひたひたと康平に忍び寄り、拳銃の檄鉄を起こすと、無表情のまま引き金をひいた。



 そのころ涼は不審な銃声を聞き、二階から降りてきた。焦ってはいるが、慎重に足を進めた。

 両手で拳銃を構え、辺りに向けた。窓際のカーテンが風になびいていることぐらいだった。荒らされた形跡もなく、何かが出入りしたわけでもなかった。

 ただ問題なのは、康平との交信が途絶えた事だった。2発の銃声が聞こえたが、1発目ですでに途絶えたのだった。嫌でも交信をするはずなのに……

 すると無線からわずかに声が聞こえてきた。

“りょ……は……やく……”

 聞き取りづらく、奇妙な雑音が混じっていた。しかし、緊急だということだけは分かった。

「今行く!」

 涼はそう言い、キャンピングカーへ向かって走り出した。



 キャンピングカーの中は静まりかえっていた。所々、康平と思われる血痕が見つかったぐらいだった。いつも開発に取り組んでいた、大きいテーブルには荒らされた痕があった。

「遅かったか……」

 涼は惨劇を目の前にした。キャンピングカーの窓が強引に裂かれていたのだ。硬いモノで。

「康平、返事をしてくれ」

 無線に叫び続けたが、返事が返ってくることはなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。